2014年8月27日水曜日

ユノ・デラ・イブ Vol.8

玉川にある油野美術館、「ユノ・デラ・イブ Vol.8」行ってきました。

まず、油野美術館。最近友達になった人達のライブがここでよくやってるなー、って思ってました。5月にライブ会場として使った「さばの湯温泉」とはイメージは違いますが、コアな人しかこない場所ってことで認識してました。美術館ではなくイベント会場ですね。あ、美術館になる事もあると思います。

今回のライブは、前に観た「音囲炉裏」に参加してた、石上和也さん、かつふじたまこさん、と、フランスからユーグ・ヴァンサン氏、岩瀬久美さんの二人が来日するということで、誰か全然わかりませんが、なんとなく面白そうっていうのと、「セミナリヨの調べ」のチラシを配ってもらうために行きました。

これは、大正解!最近、良いライブにあたりっぱなし!
 

まず、石上氏。自作のシンセサイザー(鍵盤無し)でぶっとい音で空間を埋めてゆく。ヘリコプターが飛んでるのかと思わせる音響をどんどん被せていって、椅子がビリビリしだすぐらいの音量。でも気持ちいい。この前の「音囲炉裏」の時より数十倍良い。

次は、かつふじたまこさん。石上氏と対照的で、空間を意識した、隙間のある音響。サンプラーの音をベースに、ビー玉のかち合う音や、空き缶の上でビー玉を転がす音などをリアルタイムで入れてゆく。途中から、鍵盤ハーモニカの即興と、お盆の事で思う事を語る、など、音響と生活感を巧みに混ぜてあり、好印象。こんなやりかたもあるのか!鍵盤ハーモニカ、なんか安心するね。好きな音楽。

これらは音階がなく、ということは音楽を言葉として捉えない傾向がある、音響を聴かせる音楽ですね。でも説得力があるのは何故だろう?音楽の謎です。

最後はフランスから来日中の、チェロのユーグ・ヴァンサン氏とサックスの岩瀬久美さん。1曲目はよくわからなかったけど、それからがすごかった。生楽器とエレクトロニクスをからめた、即興を入れつつも構成がちゃんとできた、クラシックの流れにある音楽。二人とも生楽器がとてつもなく上手い。それに音響の重ね方も素晴らしい出来。感動の為、残念ながら写真を撮り忘れた。

平日の夜で油野美術館という、アンダーグラウンドな素敵な夜でした。

あ、もう一つ。となりで聴いてた若い女の子。古今亭志ん生の特集本を読んでて、立川談志の書いた文章を読んでた。何者や???

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