2015年5月10日日曜日

リチェルカーレ

4月にブログを書きすぎて息切れ中。久しぶりの更新です。

リューティスト小出智子さんのコンサートに行きました。
守口市(かな?)の京阪西三荘駅近くの松本ギター工房にて。
あんまり京阪に乗らないのでよく分からない土地だったが、まわりに神社もあり、なかなかいい感じ。居酒屋、喫茶店もある。

小出智子さんはリューティスト佐野健二さんのお弟子さん。
昔、発表会を聴きに行った時、とんでもない上手いやつがいるな!と思っていて、その人が小出さんでした。とても無理と思える曲をスラスラ弾いてたのが印象に残っている。

さて、コンサートは、非常に興味深く面白いものでした。
ルネサンスリュートで一番面白いと僕自身が思っている「リチェルカーレ」だけを弾くというもの。1500年代イタリアで活版印刷で出版されたものや弟子が手書きで書き起こし、綺麗な絵も入れているものなど。



作曲家は以下の通り。

Francesco Spinacino
Vincenzo Capirola
Marco dall' Aquila
Francesco Canova da Milano

ほぼ全ての曲がポリフォニーで書かれているので非常に難しく、また短いので、あんまりコンサートでは聴かない。昔、ポール・オデットが来日したときにプログラムの半分をこういう形にしていたけど、それ以来かな。

リュートは2本づつ弦をはっているのですが、その弦を普通は一緒に押さえる。それをわざわざ別々に扱う曲がカピローラ作曲のものにあって、どうやって弾くんかな?ほんまに出来るのか?と思っていた。
それを、なんと目の前でやってくれた。それだけでも得した感じ。
なんか不思議な音響感がありました。

曲が短いので小出さんは喋り捲っていたが、その話の内容も面白く、よく調べてあって非常に関心しました。噺家のように流暢に喋る。いや上岡龍太郎風かな。

でも、このコンサートで一番楽しかったのは小出さんだろうな。
途中のお話で言ってたけど、この頃の曲は聴かせる為に作られたのではなくて自分で楽しむために作られている。弾いているのが一番楽しいのです。

次回も期待します!


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