2015年5月13日水曜日

ゴーティエ

先日、アマゾンに注文していたCDが届いた。
「APOLLON ORATEUR Gaultier」リュート:Anthony Bailes。


17世紀フランスのリュートソロ。ドニ・ゴーティエとエヌモン・ゴーティエの曲集。CDの存在は知っていたけど、他に買いたいCDがあったのでスルーしていたなー。黒羊さんのツイートを見て「あ、これ欲しかったやつや」と思ってアマゾンで調べると、なんと1000円ちょっとで買える。普通に買うと3000円近くするのに。

黒羊さんがプッシュしているので内容は大丈夫と思っていたが、これは名盤、と書くと書きすぎかもしれないけどかなりの良盤です。
なんと11コースリュートのオリジナル楽器(Gregori Ferdinand Wenger 1722)を使っている。当然ガット弦。これにも驚いた。オリジナル楽器使用のディスクは買うようにしているが、これがそうであったとは知らなかったな。

17世紀、リュートはもともとの6コースから低音弦をどんどん増やしていき、10コース、11コースが作られるようになったあたりで、調弦の変更が試みられる。いわゆるバロック調弦ですね。カントリーギター風にいうとオープンチューニングです。開放弦をDmにチューニングするというのが一般的に知られているけど、その頃はいろんな調弦を試していたみたい。その感じは現代のギターでもやってる事と考え方は変わってないのかな。

アンソニー・ベイルズ氏は昔、ジョン・ダウランドの全曲録音に関わってた人ということで名前を知ってました。アントニー・ルーリーを中心にヤコブ・リンドベリイ、ナイジェル・ノース、クリストファー・ウイルソン、アントニー・ベイルズの5人で録音したダウランド。ガット弦を使っていたと思われるボソボソとした音で、初めは取っつきにくかったけど、これは正しいことをやっていたのですね。今は普通にいい録音として聴けます。

アンソニー・ベイルズ氏、「これ上手いやろ!」というような表現をしないので、地味な印象でしたが、良さがだんだんわかってきました。こういう奏者は後でじわじわと好きになりますね。

同時に買った「OLD GAUTIERS NIGHTINGHALL」(同じくAnthony Bailes)も良盤。

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