2015年9月20日日曜日

「森のマレーグマさん」稽古

今日は「森のマレーグマさん」のお稽古。

劇団超人予備校は本公演を11月に控え、今、超多忙な人達ですが、9月23日(水)、天王寺動物園の「おはなしえん」もやります。なんと、忙しいことであるか!

まだ台詞憶えたてなので、できてないとこもあったけど、本番には十分間に合いそうな感じでした。
今日はバナナ部が僕1人だったので、いろいろ弾けないところも多く「すんません。。。」って感じでした。本番は大丈夫です。

皆さん、期待しててくださいねー。

で、先日、南方熊楠が柳田国男にあてた手紙を読んでたら、「山男」のことを書いていたものの中で、「狒々」(ヒヒ)は「唇熊」だと思う、ということを書いていた。

「唇熊」って???
で、載ってたのが下の絵。


これ「マレーグマさん」じゃないかな?
前足が手のように長いし、この手紙の中にも「行動異様、形状怪奇にして、熊群中の珍品たり。インド(熊楠いう、セイロンにもあり)の山地に産し、土人これを恐れ、また賛称す。・・・・・胸に又分かせる白毛帯あり。行くとき前足互いに交錯すること、・・・」とある。



これ明らかにマレーグマさんですよね???













困ってないで「そうだー」って言ってよ。

2015年9月16日水曜日

「高山右近と南蛮音楽」リハーサル

アンサンブル・プリンチピ・ヴェネツィアーニの演奏会「高山右近と南蛮音楽」、去年に引き続いて今年もやります!
今年は高山右近が亡くなってちょうど400年。列福運動も盛り上がりを見せてますね。
聖者の1つ下の福者に近いうちになるみたいです。
皆さん、波に乗れてますか?乗り遅れないようにお願いしますよ。



さて、先日、そのリハーサルがありまして見学してきました。
今回はリハーサルの日程がシビアで、なかなか全員集まれません。その日は歌と通奏低音のみのリハーサルでした。

去年、なんとなくうまくいってたように見えた(聴こえた)合唱ですが、やってた人達は満足いってなかったようです。
今年は、というと、少しメンバーが入れ替わって、プリンチピ始めての人や2回目の人も。やっぱり去年のリハーサルと同じことを指摘されてましたね。

でも明らかに去年と違う感じがしました。まあ、素人の僕が言ってることですから、あんまり信用できないかもしれませんが。
新しい声部が入ってくるときなど「おおお!」と思わせられるポイントがいくつもありました。きっと、聴きに来る300名ほどの人達もそう思いますよ。

鐘がなるように「カン!」と鳴って(歌って)から一旦音量を絞って徐々に上げてくるところがあります。これ、ゾクゾクしますよ。
この辺、確かめに来てください。来ないと体験できません。

内容は、グレゴリオ聖歌や、歌詞が同じの16世紀頃のポリフォニー曲、器楽(この日は練習なしでしたが)もあり、選曲としては幅広いのですが、16世紀当時にヨーロッパで行われていたのを再現しました、という感じですね。(グレゴリオ聖歌を中全音律で歌います)




それと、10月4日の芦屋教会では合唱団のグレゴリオ聖歌応唱が聴けます。
これはちょっとヤバい感じですよ。泣くかもしれません。
僕はスタッフなので、寸止めでいきたいと思います。



今年は高山右近ブームに乗っかって、9月27日(高槻教会)、10月4日(芦屋教会)共に、席が取りにくくなることが予想されます。
(実際、去年とは違うハイペースで席が埋まっていってます!)

みなさま、お早めにご予約を!

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「高山右近と南蛮音楽」
安土桃山時代、南蛮(ルネサンス音楽)の響き
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2015927日(日)
【会場】カトリック高槻教会・高山右近記念聖堂
【開演】14:00(開場 13:30)
【入場料】前売:3000円、当日:3500円、プリンチピ・ヴェネツィアーニ友の会会員2500
<講演>井藤暁子(キリシタン遺跡研究家、元大阪文化財センター)
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2015104日(日)
【会場】カトリック芦屋教会・聖堂
【開演】13:00(開場 12:30)
【入場料】前売:3000円、当日:3500円、プリンチピ・ヴェネツィアーニ友の会会員2500
<講演>川邨裕明(カトリック芦屋教会主任司祭、大阪大司教区ユスト高山右近列福運動推進委員会委員長)

ご予約/問い合わせ:
Cantoima事務局・小松(モバイル:090-3726-8713 Eメール:cphmn700@hct.zaq.ne.jp)

2015年9月6日日曜日

喫茶さばのゆ温泉最終日でした

今日(9月6日)、大阪新福島のカレー屋さん「ぱんにゃ」の2階にある「喫茶さばのゆ温泉」さん、最終日でした。月2回ほどしか営業していなかったので、なかなか毎月は行けないレアなカフェ。

去年の5月にクロエさんに誘ってもらって、リュートのライブをしました。閉店は残念。

今日は、17時からマイセス(クロエさんと矢野一希さんのデュオ)のライブ。
これは行っとかな。

マイセスを聴くのは初めて。というか矢野一希さんを聴くのが初めて。

矢野さんのソロで始まった。
思ってたより、声もギターの音も小さい。でも、すぐに慣れて、この音の小さいところが良さやな、と思えるいいライブでした。何を歌っているか歌詞がはっきり聞き取れるし、ギターのコード進行感もちゃんと聞こえる。おしゃれなコードを弾きつつも、今、よくあるような感動に持っていくような歌ではなくて、日頃の雑感を歌にしたような、とても好感の持てるものでした。


次のステージはクロエさん。
いつもの7弦バスギターを器用に操りつつ、ギターソロや弾き語りをする。
クロエさんの歌は、歌詞は聞き取りづらいところがあるが、歌詞はあまり重要ではなく、その場の空気感がいい。
今日はベースがいるのか?と思わせるほどベースラインを強調していて、その上に和音やメロディを乗せていくやり方がすごくわかる。音楽の基本ですよ。クラシックの人に聴かせてやりたいね。ベースラインも単純なものでなく頻繁に動き、コードを変え、でもおだやかな感じを作り出していた。


休憩を挟んで、マイセス。
これは、ほんとに「来て良かった!」と思わせるものでした。
二人ともきっちり練習するタイプではない。矢野さんの歌にクロエさんの絶妙な合いの手が入る。歌もハモって気持ちいい。この二人、相性ピッタリやな。

今日が誕生日のお客様が登場し、ゴミ箱ベースの人(なんていう人か忘れたが、すごく良かった)の「高野山」という曲の後、「ハッピーバースデー」。
そして、彼女のために残しておいた1曲を演奏。

最後は「喫茶さばのゆ温泉」の店主のためにみんなで歌った。
いいライブだった。
こんなあたたかい場所を提供してくれたさばのゆ店主の桑原さん、お疲れさまでした。

また、どこかでこんな場所を作ってください。


2015年9月1日火曜日

タレガ/レッキー ギター手稿譜

20世紀のクラシックギターの弾き方の手本となったフランシスコ・タレガ。
彼の手稿譜が本になって発売されている。早速手に入れた。

「The TARREGA-LECCKIE GUITAR MANUSCRIPTS」BRIAN WHITEHOUSE
「タレガ/レッキー ギター手稿譜」ブライアン・ホワイトハウス著


またしてもブライアン。(この前、ブライアン・ウィルソンの映画を観たばかり)
日本語訳は僕のリュートの師匠である竹内太郎さん。日本語訳が出るって珍しい。

この本ではタレガの弟子で医者だったレッキーさんへ送った2冊の手稿譜を扱っている。「青の本」と「赤の本」がある。まるでビートルズみたいだけど、こちらの方が古いな。(ちなみにドリフターズの赤盤と青盤も持っている。どうでもいいことですが。)

「レッキーは医者でインドから莫大な富を手にしていたイギリスの医者の家系に生まれ、タレガは10歳の頃に家出をして、路上音楽家や放浪者と暮らしていた。なんという違いか!」というようなことがカバーに書かれていた。これだけでタレガに親近感がわくというものです。

「青の本」「赤の本」はどちらも、タルレガのオリジナル曲と19世紀の作曲家が書いた曲の編曲が収められている。ワーグナーとかショパンとかの編曲ものです。

運指や、どの弦を使ってどのポジションで弾くかなど、出版されている譜面とは違うところも見受けられる。また、弟子のレッキーさんの書き込みか?と思われるところもある。こんなのを贈られるレッキーさんの職業は医者だったけど、相当、ギターが上手かったんやろな。難しそうな曲も多いし。まあプレリュードなどは弾けそうなのでまた見てみよう。

学生の頃はお金がなかったので、あんまり楽譜を買わなかったし、どういうものを選ぶかというのは考えていなかったな。現代ギターなどを読むと、「いろんな版を見て自分のものを選べ」みたいに書いてあったけど、結局その時点では選べないし、弾きたい曲がどの出版社から出ているかなどの情報も知らなかった。

最近は第1次資料をなるべく探すようにしている。
高いけど、こういう類の本は買っとくべきですね。南方熊楠翁も本はいくら出してでも買ってたし、珍本、奇本の類まで買っていたそうですからね。