2016年12月5日月曜日

ネーデルラント楽派の音楽

またまたデイヴィッド・マンロウのお話です。

「ネーデルラント楽派の音楽」購入。これは昔ヴァージンから出ていたものと同じですね。昔は3枚別々で買えたんですが、今度は3枚組。

実は、3枚目のモテット集以外は20年ぐらい前に買ってたのですが、今見返してみると1枚目は売ってしまった模様。これを買った当時、リュートには興味があったのですが、他の古楽となると、あんまり知らなかったし興味なかったのが思い出されますね。でも、リュート以外も聴いてみよう!という意欲があったことがわかります。

今、20年ぶりに聴き返してみると、宗教曲ももちろんいいのですが、世俗曲でのマンロウの天才ぶりが納得できます。それに、一番いいディスクを売ってしまっていたことに愕然とします。その当時の聴き方は今と全然違っていたということですかねー。とほほ。

今、聴き返してみると、ほんとに名盤だと思う。
歌手陣が充実してるのと、楽器も今、大御所になっている人が多数。今から見るととんでもないオールスター陣営だったことがわかります。
3枚は次のように分類されています。

1、世俗歌曲集
2、器楽合奏曲とミサ曲
3、モテット集

分類されているといっても、歌曲は器楽と一緒に演奏しているし、図鑑のような感じではなくて、その時代の音楽を俯瞰しつつも中にどっぷり入れるようになっている。

吹奏楽器ではビービーという濁った感じの音(クルムホルンなど)がよく出てくる。なにもわからないままで初めに買った当時は、この音が嫌いでした。ルネサンスというと、もっと透き通った音をイメージしていたのです。最近発売されている若手による演奏では、この透き通った音を目指しているように思われます。綺麗なのはいいのですが、今の売れ線をなぞったもののような気もしてしまう。そういう媚びた考えのない、演奏家と研究家のプライドが、マンロウのディスクからは感じられます。

マンロウという大家となると、ちょっと間はあきますが、絶対にディスクの再発があるんですよね。マンロウ以外にも、ヒリアードアンサンブルとか、アントニー・ルーリーのコンソートオブミュージックとか、70年代80年代の録音はわりと再発ありますね。ほんまに嬉しいことです。



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