2017年6月18日日曜日

ライブはしご

17日はライブのはしご。

14時から松村容子さんのライブ。河内国分の問屋場亭にて。

松村さんは4年ほど前に近鉄堅下駅からJR柏原駅に向かう商店街のハロウィンイベントで知り合いました。僕よりだいぶ先輩のクラシック歌手で、僕がリュートを弾いているのを面白がってくれ、一度お宅にお邪魔して遊びで歌ってくれたりしました。

いつもガチガチクラシックのプログラムにはしていなくて、日本語の歌を中心に組み立てたプログラムです。こういうのってクラシック好きな人からは敬遠されがちなんですよね。でも、イタリア語やフランス語、または英語の歌を聴いて、すぐに内容がわかるか?といわれたら全然わからないんですよ。

今回のプログラムは前半が日本で作られた西洋歌曲。もちろん日本語です。日本語なので、歌詞の内容がよく聞き取れるし、知っている曲も多い。
後半は、歌謡曲中心です。お客さんはたぶん、松村さんの歌かピアノの生徒さんが中心なのかな。いっしょに歌うところでは、客席のレベルも高い。みんな歌えてる。
最後に、いつも無理やりなアンコールをやるのですが、今回これがよかった。夏の歌メドレーで、ピアノだけの曲も交えながら知ってる歌があれば歌ってもいい、って感じで進行します。懐かしいメロディが多く、危うく泣きそうになりましたよ。

そうそう、このライブ、松村さんはもちろんいいのですが、ピアノ伴奏の高田さんがものすごく上手いのです。歌を聴きながら音量調整とかテンポ調整とか、いろいろな対応力がすごい。こんなピアニストあんまりいませんね。松村さんとこは周りにすごい人が多いです。

地元で音楽の教師をしながら、音楽を広めていけてるって最高ですね。こういう形の音楽活動って実はすごくいいものなんじゃないか、と思いました。憧れます。

さて、19時からは堂山町(ん?ちょっとやばいとこですかね?)、あ、いや中崎町の「テン」(播州佐用町のホルモン焼きうどんが食べれる居酒屋)で西原希蓉美ちゃんのライブに。伴奏はジャズピアニストの松本有加ちゃん。
そう!この二人、去年の超人予備校本公演「あしたは全力モンキー」の開演前音楽祭に出てましたねー。

希蓉美ちゃんの歌はほんとにいいね。結構感情的に歌うのですが、有加ちゃんのピアノが上手くて理性的なのでちょうどバランスがとれるのです。希蓉美ちゃんも無理しすぎることなく、歌謡曲と昭和のジャズをさらっと聴かせてました。また二人のオリジナル曲もよかった。

途中で、電話で呼び出されて生駒からわざわざ来てくれたdaihachiさんが3曲、ギターの弾き語りを聴かせてくれました。daihachiさんは日本人だけど生まれと育ちがデンマーク。日本人離れした音楽性です。個人的にはポールサイモンをやってくれたのが嬉しい。バナナンボでよくやってる「僕らが旅に出る理由」のイントロで使われている曲でした。

第2ステージは22時から始まったので、終演は11時半近く。
いいライブでした。ホルモン焼きうどんも美味しかった。

ほんとに楽しい1日でした。

2017年6月17日土曜日

ブルース

バナナ部やバナナンボでやる曲はブルースをもとにしたものが結構ある。
なので、ブルースのCDは買うようにしてる。

1枚目は、最近、友達から紹介されたハウリン・ウルフのセカンドアルバム。

なかなかいいジャケットですね。これだけでも買った甲斐があるというものです。
ダミ声で有名なハウリン・ウルフ。名前のとおりに叫びまくる歌唱スタイルはブルースそのものです。ダミ声ってこういうことか。

もう1枚は、T-ボーン・ウオーカー。
これは有名なジャケットですね。
真心ブラザースの最近のシングルもこれを真似してます。

真心もなかなかいいセンスですね。僕は大好きです。曲はまだ聞いていませんが。

さて、T-ボーン・ウオーカーのディスクは1940年代の録音を集めたものですが、その現代風なのには驚かされます。第2時世界大戦中からの録音ですよ。もうエレキギターを使ってます。こんな時代からエレキギターってあったのかな。50年代からだと思ってた。ジプシーのジャンゴ・ラインハルトは戦前はアコースティックだったのが戦後にエレキに変わってました。そうか、戦後すぐにはエレキギターは使われてたんですね。

この時代のブルースはもっとワイルドで洗練されていないのかな、と思ってたけど、先に紹介したハウリン・ウルフの62年の録音の方がワイルド。このT-ボーンのディスクはジャズっぽいバンドだし、ギターのフレーズもコテコテではない。まあ、コテコテといえばそうなのですが。このスタイルが後のBBキングなどに受け継がれるんですね。今のブルースのもとになったということです。

3枚目、ジョン・リー・フッカー。「HOUSE OF THE BLUES」。
ブルースの名門チェスレコードから出てます。あ、ハウリン・ウルフのもそうでした。
ギターで弾き語りのアルバムです。と書いておきながら、1曲目からダブルトラックのボーカルになってます。3曲目ぐらいから本領発揮。CDの帯によるとブギ魔人らしいです。声がやたらいいですね。ハウリン・ウルフとは真逆の声のよさ。

4枚目。マディ・ウォーターズ。「AT THE NEWPORT」。
これもチェスレコード。このジャケット、かっこいいですね。あ、間違ってはいけないのはマディ・ウォーターズのかっこよさはおっさんのかっこよさなんです。いかにも悪いことしてそうやけどいい人、なんてことは絶対にない。絶対に悪いやつなんです。アルコールもドラッグもいっぱいやってるって感じ。
このアルバムはライブ盤なんで、さらにその感じが強いです。

なかなかいいですよ。ブルース。

2017年6月13日火曜日

木の葉オン・ザ・ヘッド大阪公演

夢のような3日間でした。もしかしたら化かされていたのか?

劇団超人予備校第13回本公演「木の葉オン・ザ・ヘッド」大阪公演@道頓堀ZAZA HOUSEが終わりました。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました。
 僕は開演前音楽祭担当。「おはなしえん」でおなじみのバナナンボというユニットで演奏してました。
北野勇作さんの「ほぼ100字狸」という朗読と、毎日ゲストを変えての演奏です。

今回の動物はタヌキ。
タヌキの町「ちゃが町」に迷い込んでしまった人間と、ちゃが町に住んでいるタヌキの物語。
人間は、平凡な毎日を送るお芝居好きな女と、同じく迷い込んでしまった都会の生活に疲れた男が出てくるが、女と男の物語ではないな。タヌキ世界と人間世界の対比を通して、現在の価値観に対する批判や、でも、どうしようもない事をも含めての肯定のような。愛情のあるお話しだったと思います。

田口哲さんと条あけみさんが演じているタヌキの夫婦が人間に化けて、道頓堀に芝居見物に行くところがある。
その帰り道の賑やかさの中での会話は本当に素敵でした。

田口さん演じるタヌキと美香Lさんが演じる人間との会話のところも好きなシーンでした。
どうして人はお芝居を観るのだろう?
これ、自分の好きな事と置き換えて考える。どうして音楽を聴くのだろう?どうして音楽が好きなんだろう?
そういえば僕は、嬉しいときも、嫌な気持ちのときも、音楽を聴いていたな。涙がにじんでくる。自分の根本をもう一度思い返してみる。

また、ラストが素敵です。タヌキのしぶとさを見習わないと。ここでなぜか泣ける。なんでだろう?

今回、初めて前日参加させてもらいましたが、スタッフさんのありがたさが身にしみますね。舞台は役者だけで作ってるんじゃない、ってのがよくわかりました。

ご来場くださったお客様、個性的すぎる役者の皆様、音響、照明、舞台監督、スタッフの皆様、このお芝居に関わったすべての皆様に感謝します。
なによりミツルギさん、お疲れさまでした。

ほんとに夢のような3日間でした。




















次は9月に東京公演です!そちらもヨロシクね。

2017年6月3日土曜日

木の葉オン・ザ・ヘッド観に来てねミニライブ終了!

木の葉オン・ザ・ヘッド観にきてねミニライブ@新聞女、無事に終了しました。
劇団超人予備校の第13回本公演「木の葉オン・ザ・ヘッド」の宣伝のためのライブです。
来ていただいた皆様、ありがとうございました。

なかなか盛り上がりましたよ。
4月にやった曲を中心に、新曲も入れて9曲やりました。
一応、曲解説を。

1、仕事さがし 〜 生活の柄(高田渡)
いきなりの高田渡メドレーです。「仕事さがし」はミシシッピ・ジョン・ハートの曲にすごく似ているものがあるので、たぶんそれからの引用メロディでしょう。それと「おはなしえん」でもお馴染みの「生活の柄」をデキシースタイルにしました。

2、海辺の街まで(ハンバートハンバート)
これは4月のライブからやり始めました。ギターソロから始まるのでちょっと緊張します。家ではうまく弾けるんですがね。

3、アメリカの恋人(ハンバートハンバート)
こ気味良いギターと爽やかなメロディが印象的な曲。阿保ちゃんはどんどん上手くなっていくなあ。

4、君の犬(キセル)
恋人が家から出て行ってしばらく経つけど、飼っていた犬も亡くなった、っていう内容の曲。暗い内容だけど、ほんわかしたメロディがつけてあって泣けてくる。このイントロが弾きたかったのです。

ここで、豊田圭くんと流石鉄平さんを紹介して、「鉄平オンステージ」。

豊田くんを加えたバナナンボはイントロだけ演奏。
3曲やりました。
「モンキーマジック 〜直訳バージョン」
「さんぽ 〜ダメ人間バージョン」
「乾杯 〜焼き肉バージョン」
鉄平さんを観たことない人が少なかったので、なかなか受けていたようです。

さて、後半のバナナンボ。

5、横顔しか知らない(ハンバートハンバート)
これも「おはなしえん」でかなりやりました。やりはじめたときから、阿保ちゃんはかなり上手く吹いていて、いい感じに仕上がっていると思います。

6、僕らが旅に出る理由(小沢健二)
去年のバナナ部単独公演から使ってる曲。イントロと間奏がポール・サイモンの曲からまるまる持ってきている。間奏が結構難しいですね。ちょっとメロディ走り気味でした。でも、だんだん完成度は高まってる。

7、I Should Have Known Better(ザ・ビートルズ)
豊田くんのアンデスブラックをメロディにもってきて、バナナンボが伴奏。これ有名曲やからすぐできるだろうと持って行ったら二人とも知らなかった。こういうのをジェネレーションギャップっていうんだな。でも、なかなかいい出来。

8、恋のダイヤル6700(フィンガー5)
阿保ちゃんの選曲。2週間前に、これ面白いんちゃう?と案が出て、急いで編曲し、先週金曜日に初めて合わせました。豊田くんの偽ホーンセクションがいい感じです。練習少ない割に、この日1番の出来だったんじゃないかな。満足です。

今回、阿保ちゃんが忙しく、なかなかちゃんと合わせられていなかったけど、本番のあの吹きっぷりはしびれましたねえ。いつも本当にできるのかな?と思わせといて、想定以上の出来になってる。羨ましいな。いつもありがとう。
(ライブ後の集合写真。おとみさんが撮ったものをお借りします!)

バナナンボは「木の葉オン・ザ・ヘッド」(大阪公演)の開演前にライブをしますので、ちょっと早めに来ていただけたらミニミニライブが聴けますよ。

「木の葉オン・ザ・ヘッド」、是非、開演前から観に来てください!
お待ちしています。

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超人予備校第13回本公演 『木の葉オン・ザ・ヘッド』(大阪公演) ◎場所◎
道頓堀ZAZA HOUSE
〒5420071
大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-21 中座くいだおれビル地下1F
06-6212-3005
http://www.vitalartbox.com/top.html

◎日時◎
2017年
6月 9日(金)      19:30
6月10日(土) 14:00/19:00
6月11日(日) 11:00/16:00
受付開始は開演の45分前、開場は30分前。
全席自由。受付開始より 入場整理券を発行します。
未就学児の入場はご遠慮願います。

◎料金◎
[一般]
 前売2800円/当日3000円

[割引]
 U-22(22歳以下)1500円
 高校生      1000円
 小中学生      500円
 (U-22は年齢を証明するもの、中高生は学生証の提示要)
 リピーター割引 1500円(半券提示要)


東京9月22日(金)〜24日(日)@シアターグリーン BASE THEATER

2017年5月25日木曜日

木の葉オン・ザ・ヘッド観にきてねミニライブ

バナナンボでライブします。劇団超人予備校の本公演「木の葉オン・ザ・ヘッド」の宣伝ライブです。
バナナンボというグループ名は超人予備校の座長、魔人ハンターミツルギさんがつけてくれました。バナナ部主宰の僕(小松)と、超人予備校の阿保さんが「あぼんぼ」と呼ばれているので、つなげて「バナナンボ」です。実際、あぼんぼと呼んでる人はミツルギさんしかいないのですがね。。。
また、80年代に「バナナの涙」という曲が流行りましたが、その冒頭部分に「ば〜な〜なん〜ぼ」という謎の歌詞が登場しますが、それにもかかっているそうです。

あ、そうそう。ライブのお知らせでした。
今回は超人予備校の本公演の応援ミニライブなので、ゲストを劇団から2人呼んでいます。

一人目、豊田圭くん。通称とよぴー。
名前の通り軽いです。吹いたら飛んでいきそうなくらい。彼が操るのはアンデスブラック!楽器は、見た目の重厚感とは裏腹にやっぱり軽い音です。
お仕事のパン屋さんが忙しいので「練習できないよー」と弱音を吐きまくっています。そのうちアンパンマンの顔を作れるようになってほしいと思っています。お楽しみに!

二人目は流石鉄平さん。歌手として呼びました。
先ほどの軽さとは対照的に重いです。もちろん体重の話です。
本公演は出たり出なかったりの彼ですが、台本のない「ラボライブ」では爆笑王です。
去年のHEPホールでも10曲を歌い切りました。鉄の心臓を持つ男です。今回も彼の歌声を堪能してください。

超人予備校を観たことない人も観たことある人も来てくださいね〜。お待ちしています!

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超人予備校本公演直前企画
「木の葉オン・ザ・ヘッド」観にきてねミニライブ

6月2日(金)20時〜
立呑みギャラリー新聞女
〒556-0016 大阪府大阪市浪速区元町1丁目2−2地下鉄四ツ橋線なんば駅から徒歩3分、JR難波駅から徒歩5分

無料です!(ワンドリンクの注文をお願いします)

https://www.google.co.jp/maps/place/立呑みギャラリー新聞女/@34.666917,135.496967,15z/data=!4m5!3m4!1s0x0:0xd9ed94d53a682500!8m2!3d34.666917!4d135.496967
(facebookのイベントページの新聞女の地図が間違っています。ご注意!)

2017年5月16日火曜日

CTT

古楽講習会の次の日は京都。葵祭の前日でした。

ちょっと早めに京都駅に着いたのでメシでも食おうかなと思ったけど、いやいやバス遅れるんちゃう?とも思ったので、洛北高校方面206番のバスに乗りました。なんと高木町(北大路付近です)まで1時間以上かかりましたよ。京都の道路は混んでるのでしゃあないな。
(賀茂川です)
15時からCTTセレクションを観劇。
CTTとはコンテンポラリー・シアター・トレーニングの略。実験的なお芝居をちょっと見せてみて反応をみてみよう、みたいな団体だそうです。前に大阪でやってたやつは見逃しているので今回は絶対行こうと思ってました。30分のお芝居を3団体。今回は過去に評判の良かった3団体の作品が観れるということです。

1番目は「ナマモノなのでお早めにお召し上がりください。」。
布団が敷いてあって、枕にスマホが置かれています。川が流れる音がしています。
なかなか役者が出てこない。あれ?どうなってるの?と思ってチラシをみると、無人演劇って書いてありました。途中、電話が鳴る音や、玄関のチャイムの音(イメージとしては下宿っぽい感じでしたが)、扉を叩く音が挿入されます。最後に暗転の後、布団が乱れていて、無音になります。
正直言って、全然わかりませんでした。後で、作演出者が作品について語ったときに、自分の構想したことを役者に伝えるのがまどろっこしかったがそれが今回なかった、ということを言ってたと思うけど、観客に伝えることもまどろっこしいと思ったのかな。前に上演したときは役者がいて台詞もあって、物語もちゃんとしたものがあったという。それらをそぎ落としていって無人になったということか。演劇についてとやかく言えるほどお芝居を観ていないけど、この方向は間違っているのでは?

2番目は「250km圏内」。
2人出てきました。役者が出てきただけでなんか安心しました。
これはダンス作品。といっても普通のダンスではなくて、舞踏系。男女が背中合わせにもたれあいながら、中腰で力関係を移動させていく。途中で出てくるセリフも詩のようなもの。役者の動きから目が離せない。全体に流れる絶望的な暗い感じは最後まで残っていました。面白いけど後味はあまり良くないかな。

3番目は「ティッシュの会」。
まず、男女がラーメンを食べているシーンから始まります。会話が普通であることにホッとしました。でもなんかぎこちないなと思っていると、それはお芝居の中のお芝居だということがわかる。また1人は女だと思ってたけど途中で男であることが判明。これは演劇の稽古場で行われていることをお芝居にしているのです。
1人が演出家っぽく、相手にいろいろダメだしをする。かなり細かいことまで言ってて笑える。笑えるけど、そこを畳み掛けてはこないし、さらっと次に移る。
2人の間の空気が険悪になってきたところで、「そういえば、」といって明るい世間話が始まろうとするが、盛り上がってきつつあるところでダメだしが入って、これも稽古の1つだったのだ、と現実に戻される。
後の合評会で、クラインの壷みたいに4次元構造になってる、と言った人がいたけど、ほんとそんな感じで面白かった。途中、ラーメン屋のシーンを設定を変えて何回もやって、結局、「いつまでもラーメン屋に行けないね」となるのだけど、それは自分たちの課題というか出来ないこともこのお芝居に盛り込んでいるとのこと。

途中、観客席から登場するのはどうか、というのを試してみようというところがあって、出演者2人とも観客席に来て、そこから台詞を言うところがあった。舞台が無人になって、あれ?なんか見たことあるぞ?って感じがした。そうそう、1番目に見た無人演劇だ。その再現というかパロディというか、やってる本人達が意識していたのかしていないのかわからないけれど、もう一度思い起こさせてくれた。意図せず、多面的なシーンになっていた。パロディとして使ってた感じはまったくなかったけど、こういうのもアリやな、と。無人の使い方は全然違うんですが、案外「ナマモノ」さんの目の付け所も悪くないのでは?と思わせてくれた。

個人的には「沖縄に行ったとき楽しかった話」が面白かったな。後で、ほんとうは沖縄に行ってなくて、そういう人たちを見て「楽しそうだな」と思ったっていう。
物事には表裏の2面があって、自分が大変だと思っていても、人からは楽しそうにみえたり、その逆もある。物事の多面構造もテーマの1つなのかな。そうそう、先に書いた4次元構造も。

他の2団体と違って普通の感じがするのですが、内容は一番現代的だし、それを面白いと思えるところまで持ってきていました。
ティッシュの会、結構いいです。

2017年5月15日月曜日

古楽器講習会 in びわ湖ホール

おなじみの古楽器講習会(びわ湖ホール/5月13日)に行ってきました。講師は竹内太郎さんとダンス講師に谷田芙美子さん。前回からのシリーズ第2弾!
古楽器の個人レッスンとアンサンブル、16/17世紀のダンス(今回はメヌエットでした)のステップの簡単なやつを踊ってみるという内容。

1番目はワタクシ。
今回もダンス曲しばりです。ネグリのスパニュレッタでダンスと合わせてもらった。暗譜しといたらよかったなー。ダンサーを見ながら弾けといわれても、なかなか楽譜から目が離せない。次回は暗譜しよう。あと、ネグリもう1曲とダウランドのラクリメ(これもパヴァーヌという舞曲です)を見てもらったよ。でも舞曲はダンスと合わせてもらうと、より理解できるように思う。全体性がみえてくるみたいな感じ。

2番目は茂夫先生。茂夫先生は姓が「竹内」で、大学で教えている。なので竹内先生と呼ぶとややこしい(笑)
(しっかり目を合わせながらバロックギターを弾く茂夫先生と踊る谷田さん)

コルベッタの知らない曲だった。全部ラスゲアード。ラスゲアードだけなのにメロディがなんとなく聞こえてくるような曲でした。うまいこと作ってますね。いつも前回からの上達ぶりには驚かされる。前は固かった音も今回は柔らかくなってる。

ここで、プレトリウス作曲のスパニョレッタのアンサンブル。バロックヴァイオリンの椎さん、コルネットの山縣くんも加わる。講習会はこれが楽しみ。

その後、ダンスの講習。「簡単なやつなので安心してください」と谷田先生は言うけどやっぱりややこしい。でも何回かやってるとなんとなくわかってくる。普段あんまり体を動かさないのですぐに息が上がってくるな。

3番目は酒谷さん。
ネグリのコレンテとミランのパヴァーヌ。ビウエラで参加。ネグリのコレンテは拍子が変態的に書かれていて、いろいろわからないところが多い。それをいろいろな可能性を試して、なかなか面白いレッスンになりました。
もともとクラシックギターをやってた人(今もやってる)ですが、古楽器の方が向いてるかも?って僕は思ってる。毎回良くなっていってる。クラシックギターの難しいものより、古楽のそんなに難しくない曲の方が音楽的に豊かなものになるように思う。どうしたいかがわかる演奏になるということです。また、それをクラシックギターに生かせれば音楽的な演奏が可能になりますね。
酒谷さんはものすごく勉強熱心なので、始めから普通に古楽の話ができたし、ロック/ポピュラー音楽、サブカルチャーも詳しい。こういう人、なかなかいないね。

20時過ぎに終了。打ち上げは山縣くんの奥さんが、家でやりませんか?と誘ってくれたので総勢7名(山縣くん含む)、山縣家で美味しい料理とお酒をご馳走になりました。
ありがとうございました!

2017年5月5日金曜日

「おはなしえん」特別編

「おはなしえん」特別編(5月3日)、終了しました。

始めての野外です。前に、デッキ下で半野外っていうのはありましたが、今回はマイクを使って多目的広場です。
結構広いです。でも音響の大西さんが来てくれたので安心。
1回目はマイクのトラブルでマイクが入ったり入らなかったりしました。それを2回目では解消してくれました。流石です。

まずはミツかね堂 with バナナンボで『ペンギンは空をめざす第1話「テン」』。
久しぶりにやりました。いろいろと忘れてるところがありましたが、やっぱり第1話はよくできていますね。なかなか感動的で希望に満ちています。バナナンボでやれてよかったです。


次にお芝居「たぬきのハヤシ」。
今回はアライグマ役が日ごとに違います。今回は3代目です。え?J Soul Brothersみたいですって? 違うと思いますが。

アライグマ役の流石鉄平さん、前日からいろいろ怒られながらも、その存在感をアピールしていました。途中でクルクル回るのはソウルトレインを意識しているのでしょうか?

野外会場なので、ここからここまでがお客さんだった、とは言えないのですが、その近辺にいた人を天王寺動物園の職員さんが数えてくれていて、1回目、2回目とも300人ぐらいが居たそうです。
こんな大人数の前で演奏したことはほとんどないのですが、不思議と緊張はしなかったですね。でも、ところどころ間違えてるのですが。間違えるのを緊張のせいにしてはいけません。自分の実力次第ですね。ちょっと反省。


えー。もうすぐなのですが、5月7日に通常版「おはなしえん」春編がありますよ。
終わりゆくゴールデンウイークを惜しんで天王寺動物園に行きましょう!

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「おはなしえん」春編
5月7日(日)13:30〜/15:30〜
天王寺動物園多目的広場にて
朗読:ペンギンは空をめざす第6話「鳥の楽園」
お芝居:「たぬきのハヤシ」
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会場でお待ちしています。

2017年5月2日火曜日

「まにまに3」

メーデーですね。労働者諸君、立ち上がれ!
って、労働していない僕が言うのもなんですが。

「まにまに3」終了しました。(4月30日)
来ていただいた皆さま、ありがとうございました!
「まにまに」は歌手&ピアニストの松本有加さんが企画しているライブイベントです。
今回は西原希蓉美さんの伴奏が急遽決まって、初めてのライブハウスでの演奏でした。ちょっとどきどき。

1番目はたけだあすかちゃん。
いきなり好みのメロディと声。ハンバートハンバートみたい。曲が結構いい。自分で作ってるみたい。ギターも音を吟味した渋めの使い方。むちゃくちゃ好印象です。これから楽しみなシンガーですね。CD欲しかった。

2番目は西原希蓉美さんと僕。
歌詞が見えないので本番は座ってやろう、って言ってたんですけどね。すぐに立ち上がりましたね。お互いに出来はそんなにいいわけではなかったけど、希蓉美さんのお客さんを引きつける力はすごい。これ、客席で観ていたかったなー。
今回はフォークの曲を増やしてみた。「生活の柄」「ブラザー軒」を渡してよかった。想像を超える消化ぶり。ちゃんと自分の曲にしていた。オリジナルからは「月かくれんぼ」も。とても好きな曲。やっぱり本番が一番面白いな。

少しの休憩のあと、3番目はichizoさんと尾嶋崇行さん。
この地べた作業の地味な感じ、ライブハウスっぽくないですね(笑)でも全然退屈しない。ichizoさんのミニマルテクノっぽい音にのせて、尾嶋さんが木のブロックを組み立てて行く。電動工具がテクノっぽかったな。なにやらヘンテコなものを作ってるなと思いきや、途中で土を入れ始め、植物を植えて、植木鉢が完成。面白かった。

4番目はdai-hachiさん。
ヨーロッパで生まれ育った日本人。初対面なのにフレンドリーに接してくれてうれしくなる。ナイスガイです。
ギターが今風でかっこいい。僕にはこういうギターは弾けないな。音楽がとてもしっかりしている。歌も上手で、お客さんを引き込むやり方も面白い。普段歌わない僕もしっかり客席で歌いました。
dai-hachiさんは誕生日の前日だったので、松本有加ちゃんがケーキを持ってきました。

5番目は松本有加ちゃん。
去年の超人予備校本公演の開演前音楽祭に出ていましたね。あの松本さんです。かわいい声とちょっと不安定な歌い方が魅力的です。ピアノがむちゃくちゃ上手い。YouTubeで聴いてたけど、やっぱり、良さは生のライブで見ないと伝わりませんね。
すごーく幸せになるようなステージでした。

ほんとに幸せな夜でした。

さて、5月は前半が忙しい。
なんと「おはなしえん」が2回もありますよ。
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「おはなしえん」特別編
5月3日(水)13:30〜/15:30〜
天王寺動物園多目的広場にて
朗読:ペンギンは空をめざす第1話「テン」
お芝居:「たぬきのハヤシ」

「おはなしえん」春編
5月7日(日)13:30〜/15:30〜
天王寺動物園多目的広場にて
朗読:ペンギンは空をめざす第6話「鳥の楽園」
お芝居:「たぬきのハヤシ」
****************************
お待ちしています!

(写真は山崎智昭さんが撮られたものをお借りしています)

2017年4月23日日曜日

4月は忙しい

4月はいろいろと忙しい。ほんまにありがたいことです。
ちょこっとレポートを。

4月15日、16日は北新地グリーンフォークにて、殿村ゆたか劇場「カウンター」に呼んでいただきました。前半35分のお芝居は平本茜子さん作演出の「カウンター」。殿村さんと浅雛拓さんと西原希蓉美さんが演じる。前半のちょっとコミカルな感じが後半一気にシリアスな雰囲気に変わる。狂気ともいえるような結末だけど、ピュアな心の人達が引き起こした悲劇。びっくりするような急展開だけど短編のお芝居の醍醐味ですね。

後半30分は西原希蓉美さんの歌謡ショー。僕がギターで伴奏します。
噂には聞いてたけど西原さんの歌はいい。上手いだけでなく、お芝居で鍛えられたなにかがあるんでしょうね。すっごい魅力的。
15日はジャズピアニストの名定さんが伴奏に来てくれました。わくわくするなー。でも僕はちゃんとしたジャズが弾けないので、いろいろ注文をつけて無理やり僕に合わせてもらいました。すみませんでしたー。でも、うまくいったかな。

16日は僕一人で伴奏でしたが、セプテンバー酒井さんがMCと歌で参加。いちいち面白い。スベリ芸で定評があるそうですが、めちゃめちゃ受けてました。浅雛さんも「プカプカ」ではギターで参加。ギターを初めてあまり経っていないそうですが、かなり上手かったですね。さすが!


4月22日は天王寺動物園でおなじみの「おはなしえん」。
今回はアライグマ役のとよぴーが仕事のためお休みなので、「あまぞん」こと中川琴乃さんが来てくれました。あまぞんさんがお芝居に出てるのを観るのは2012年の「すぺどら」以来ですね。

13時30分の回はどれだけ入るねん、ってほどお客さんが多かった。大人で70〜80人ぐらい入ってたかな。それに子供がいるからね。100人に近いんじゃないかな。15時30分の回もそこそこ入って満足。ありがとうございました。

今回はあぼさんに代わってあまぞんさんが黒板のチョークアートも担当。劇団員からは「ダサい!ダサすぎる!」と最高に褒められてましたよ。


帰りにはニワトリの「マサヒロ君」にも遭遇。なにかいいことあるかな。
そのあと、新世界動楽亭で月亭文都さんの「ハナシをノベル」で落語を堪能し、香港という中華料理屋で豚肉の唐揚げ、幸せな1日でした。

「おはなしえん」次回は5月7日なのですが、その前に「おはなしえん特別編」が5月3日にあります。野外なのでどうなることやら。久しぶりに「ペンギンは空をめざす」の第1話が聞けますよ。是非!


4月はあと一つ、イベントがあります。
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「まにまに3」
4月30日(日)
17:30開場/18:00開演
予約2000円/当日2500円
LIVE SPACE tora/cafe とらのあな
尼崎市神田南通2-42

18:00〜18:05 『まにまに』はじまりのあいさつ 
18:05〜18:35 たけだあすか
18:45〜19:15 西原希蓉美  
19:15〜19:30 休憩 
19:30〜20:00 ichizo &尾嶋崇行 
20:10〜20:40 dai-hachi 
20:50〜21:20 松本有加
終わり
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またまた、西原希蓉美さんの伴奏です。他の出演者も絶対いいはずです。
行きたい!という方、ご予約承りますよ!!!

2017年4月12日水曜日

「五感をさする vol.1」終了しました

4月8日(土)、「五感をさする vol.1」(四貫島PORTにて)終了しました。
雨の中、来てくださった皆様、ほんとにありがとうございました。暖かい空間にしていただけて感謝してます。

今更ですが、ちょっとだけレポートを。

18時開場なのですが、その前からお客さんがチラホラ。開場時間を決めていても入れるんですよね。このユルさはいい感じです。
19時からはライブが始まりました。1組目は誠司さんの二胡演奏。

衣装に着替えて気合入ってます。
目の前に劇団超人予備校の役者、鉄平さんが座っていて、しゃべることにいちいち受けてくれます。やりやすいのか、やりにくいのか???
まあ、1曲目はやりにくかったと思いますが、2曲目からは緊張も解けて集中します。
台湾や中国の曲を弾いてくれました。低音の出る中胡も駆使して。さすがですね。
誠司さんとは一昨年の夏から秋頃、ちょびっと一緒にやってました。その時に音楽の知り合いをたくさん紹介してもらいましたが、皆さん上手い人ばかりです。すごい人脈なのです。

5分の休憩後、僕が無理やり頼み込んでやってもらった沖縄デュオ。

僕も誠司さんも沖縄はあんまり似合わないのですが、ヘビ皮つながりということで。(ちなみに二胡は本革でしたが、僕の三線はビニールでした)
なかなか三線を弾くことがないので、あんまり上手く弾けませんでしたが、今回は楽譜を読めるようになりました。それだけでもやってよかった、てなもんです。
「花」「童神」「涙そうそう」の3曲をやりました。りんけんバンドもやりたかったんだけど、これはまた後の機会に。

最後はバナナンボ。

去年の超人予備校本公演の開演前音楽祭でやった曲を中心にして数曲入れ替えて各自の負担を減らそうと思っていたのですが、結局、全8曲中、「おはなしえん」で使ったものも含めると新曲が6曲もありました。仕事に劇団に忙しい、あぼさんは大変やったと思いますが、ちゃんと練習してくれます。彼女の鍵盤ハーモニカは素直な歌い口で、爽やかで良いのです。いつもありがとう。
以下、今回のセットリストです。

「仕事さがし」「生活の柄」(高田渡)
「夜風」(とんちピクルス)
「アメリカの恋人」「海辺の街まで」(ハンバートハンバート)
「ぼくらが旅に出る理由」(小沢健二)
「ヨロコビノウタ」(モンゴル800)
「横顔しか知らない」(ハンバートハンバート)

なかなか、われながら良い選曲ですな。

会場の四貫島PORTでコーヒーを出しているマギさんは最近、結婚されて、奥さんがパンを作っています。
今回は、そのパン(またはキッシュ)とコーヒーも出してくれました。


これが、なかなか美味しいんですね。火曜日と土曜日にやってます。また、食べに来てね。


さて、僕は、もう今週末の4月15日、16日には次のイベントに出ます。今回はバナナンボではなく個人です。西原希蓉美さんの伴奏をします。
毎週、何かに呼んでもらえるってありがたいことです。なむなむ。

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殿村ゆたか劇場  『カウンター』
4月15日(土) 17時/20時
4月16日(日) 16時/18時半
■場所『北新地グリーンフォーク』
■作 演出/平本茜子、■出演/浅雛拓、殿村ゆたか、西原希蓉美、小松一也(g)、セプテンバー酒井 (16日) 芝居30分 音楽30分 
1500円+1ドリンク
予約  https://www.secure-cloud.jp/sf/1489975102UzvfXkbZ
日宝堂島センター
〒530-0003 大阪府大阪市北区堂島1丁目3−9 日宝堂島センター
地図 https://goo.gl/maps/jKGrGxJqEKu

2017年4月7日金曜日

夕暮れ

前回、「生活の柄」について書いたけど、もう一つ、高田渡の曲で好きな曲がある。
「夕暮れ」という曲。これは詩人の黒田三郎が書いた詩を歌えるように少し変えたもの。
まず黒田三郎の書いた詩を見てみよう。

夕暮れ

夕暮れの街で 
僕は見る 
自分の場所からはみ出てしまった 
多くのひとびとを 

夕暮れのビヤホールで 
彼はひとり 
一杯のジョッキをまえに 
斜めに座る 

彼の目が 
この世の誰とも交わらない 
彼は自分の場所をえらぶ 
そうやってたかだか三十分か一時間 

夕暮れのパチンコ屋で 
彼はひとり 
流行歌と騒音の中で 
半身になって立つ 

彼の目が 
鉄のタマだけ見ておればよい 
ひとつの場所を彼はえらぶ 
そうやてったかだか三十分か一時間 

人生の夕暮れが 
その日の夕暮れと 
かさなる 
ほんのひととき 

自分の場所からはみ出てしまった 
ひとびとが 
そこでようやく 

彼の場所を見つけ出す 



なかなかいい感じですね。
これが高田渡の歌では、ちょっと変えられてこうなっています。



夕暮れの街で 
僕は見る 
自分の場所からはみ出てしまった 
多くのひとびとを 

夕暮れのビヤホールで 
ひとり 一杯の
ジョッキをまえに 
斜めに座る 

その目が 
この世の誰とも交わらないところを
えらぶ  そうやってたかだか
三十分か一時間 

雪の降りしきる夕暮れの
ひとり パチンコ屋で 
流行歌の中で 
遠い昔の中で

その目は厚板ガラスの向こうの
銀の月を追いかける
そうやてったかだか三十分か一時間 

たそがれがが その日の夕暮れと 
折り重なるほんのひととき
そうやてったかだか三十分か一時間 

夕暮れの街で 
僕は見る 
自分の場所からはみ出てしまった 
多くのひとびとを 


黒田三郎の原作の方を見てみると、「自分の場所からはみ出てしまった」人は自分が観察している対象の人だということがわかる。2番目から「僕」ではなく「彼」になっているからだ。自分がどこかから見ている「彼」は、自分とどこか似ている寂しさを持った人であって、その人たちへの共感を詠ったものだと思う。

でも、高田渡の方を見てみると、一人称の「僕」が出てくるのは最初と最後だけで、間に歌われる人は他人ではなくて自分みたいだ。(この曲を原作を知らずに聴くと絶対自分のことだと思ってしまうだろう。)自分が、ビヤホールでジョッキの前に斜めに座り、パチンコ屋では厚板ガラスの向こうの銀の月を追いかけるのだ、と思わせる。
自分の持っている寂しさや虚しさをつぶやいているような感じ。

これにメロディをつけたらとんでもなくいい曲になったのだ、と僕は思う。
黒田三郎の視点をちょっと自分よりに変えるだけで、この詩の内容が自分の感情と重ね合わされるというか、切なく、でも淡々としたメロディと歌声で、これは高田渡の曲の中で一番いいんじゃないかな、と思う。

僕はこのことを誰にも言ってなかったのだけれども、一人だけ、「高田渡は『夕暮れ』がいい」といった人を知っている。普段はあまり会わないけれど、一番の友人の一人だと思っている。

2017年4月4日火曜日

生活の柄

「生活の柄」という歌がある。高田渡の代表曲。
この曲を初めて聴いたのは、大工哲弘の「ジンターナショナル」に収録されたもの。

三線で朴訥に歌う。このディスクの中でもすごく光っているところで、1つ目のハイライト部分。それで原曲を調べると高田渡に行き当たった。
歌詞は山之口獏という沖縄出身の現代詩人が書いたものを元に歌いやすくしたもの。

   歩き疲れては
   夜空と陸との 隙間にもぐりこんで
   草に埋れては 寝たのです
   処かまわず寝たのです

   歩き疲れては
   草に埋れて寝たのです
   歩き疲れ
   寝たのですが
   眠れないのです

   近ごろは眠れない
   陸をひいては眠れない
   夜空の下では眠れない
   揺り起されては眠れない

   歩き疲れては
   草に埋れて寝たのです
   歩き疲れ
   寝たのですが
   眠れないのです

   そんな僕の生活の柄が
   夏向きなのでしょうか
   寝たかと思うと 寝たかと思うと
   またも冷気にからかわれて

   秋は
   秋は
   浮浪者のままでは眠れない
   秋は
   秋からは
   浮浪者のままでは眠れない

   歩き疲れては
   夜空と陸との 隙間にもぐりこんで

   草に埋れては 寝たのです

ルンペン(乞食)目線の歌である。
歌謡曲やフォーク、ロックの恋愛中心の歌詞とは全然違う生活の唄。というか人間の唄。

なんか、今まで間違えないようにしてきたいろんなことが、どうでもいいように思われてくる。
かなり気をつけて間違えないようにしてきたことは間違いだったのかもしれない。

もうちょっと自分を見てみよう、という気になった。
大工哲弘のも、高田渡のも、どちらもいいです。ついでにハンバートハンバートもカバーしてます。

10年ぐらい前から、僕のお気に入り。

2017年3月17日金曜日

沖縄

三線を買いに行った20代前半、沖縄音楽ブームがありました。もちろん僕の中だけですよ。そのときから買い集めたCDをざっと見てみよう。

ネーネーズ「IKAWU」
これはメジャーデビュー前のCD。1991年、ディスクアカバナーからリリース。「月ぬ美しゃ」で心を鷲掴みされるぞ。ご注意。メンバーが民謡界出身者のみで構成されている。今はポップス畑の人もいるらしい。というか初期メンバーは1人もいない???
このCD、誰かに貸したまま返ってきてない。貸した誰か、返して〜!











知名定男「島うた」
ネーネーズのプロデューサーである知名定男。今や沖縄民謡界の大御所ですね。70年代に一回売れているらしい。かなり前から人気者だったんですね。実力者は違うね。このディスクは1991年リリース。これもディスクアカバナーから。













知名定男/徳原清文「島や唄遊び」
これは「毛遊び」(もあしびー)という野外宴会をテーマに作られた。昔は砂浜で集まって歌って踊ってたらしい。もちろん酒を飲みながら。歌詞を即興で作って歌い回していくという。1992年、ディスクアカバナーから。






大工哲弘「ウチナージンタ」
那覇市に勤めているという大工哲弘は八重山民謡界の重鎮。このディスクで一気に有名に。オフノートから1994年発売。これは民謡のディスクではなく、明治以降の沖縄で、民謡以外に流行った唄を集めたもの。チンドンの祖先であるジンタを沖縄風の歌詞にしている。また戦後、に本土で流行った「沖縄を返せ」が沖縄人によって歌われるのは、歌詞の意味を沖縄目線に大転換させるメッセージ性の強いものとなっている。ソウルフラワーユニオンとの関係もこのからあったのかな。
未だに思い出してはこのディスクをかけている。名盤です。



大工哲弘「大工哲弘」
自分の名前をタイトルにした八重山民謡集。民謡のCDとは一線を画した内容の濃いものになっている。これを聴いていると酒が飲みたくなってくるぞ。ご注意!
これもオフノートから1995年に発売。大名盤です。













山里勇吉「道うた遊びうた」
大工哲弘の師匠である山里勇吉。八重山民謡のボスである。もうだいぶお歳なので声がかすれがちかな、と初めて山里勇吉を聴いた時は思った。でも、聴いているうちにそれがだんだん良くなってくる。この境地には歳をとらないと行けないのだな、と思わせる凄みを匂わせながらの、この軽さ。すばらしい。1997年、ディスクアカバナーより発売。




ざっと見てきたけど、この他に嘉手苅林昌、普久原恒勇などもいいな。
そうそう、大工哲弘の八重山歌謡全集が出るらしい。

10枚組で15000円(税抜)。これもディスクアカバナーから。
うーん、どうしよう?買うかどうか思案中です。