2017年12月25日月曜日

今年のクリスマスは

今年もクリスマスがもう直ぐ終わっちゃいますねー。
独身の僕としては、忙しくしていれば余計なことを考えなくていいかなーと、予定を入れまくりました。

まず23日は、
十一十三スナック芝居シリーズ「イヴ×2はよみちゃんサンタと共に去りぬ」。
場所は北新地グリーンフォーク。お芝居とライブと十一さんが作った鍋が食べられるイベントです。西原希蓉美さんの伴奏で出演してました。来ていただいた皆様、ありがとうございました。

十一さんと西原さんの二人芝居はゴン駄々吉さん作の「猫によろしく」です。僕は音響担当だったので、台本を見ながらの音出しでしたが、台本の内容がかなり変えられてましたね。なかなか面白いものになってたと思います。

ライブは全3回、だいたい曲を変えてやることができました。でも1回目は緊張して、あんまりよくなかったかな。2回目が一番よかった。西原さんも喉の調子がよかったし、新曲2曲も集中してた。そんな中、オリジナル曲「イタミ」ベストテイクができました。
でも、あとで写真を見たらサンドイッチマンみたいな自分の姿にびっくり。そのまま、プラカードを持って客引きできそうです。

今日は疲れたわー、と思ったけど、台車に荷物を積んでそのまま電車に乗るという荒技をしながら帰る十一さんを見て、「疲れてたらあかんな」と反省しましたよ。そこまでして面白いイベントをやってる十一さんに脱帽です。お疲れ様でした。

24日、クリスマスイブは宗右衛門町のPubばぁで、
とんちピクルスLIVE「独身だらけのクリスマス」。
とんちさんが25日に音凪でライブをするというので、Pubばぁのママしんごちゃんに「とんちさん、その前後空いてるんちゃう?」って言ったら本当に実現しました。それもクリスマスイブです。
いつもとはちょっと違う内容でした。知らない曲が多かったのと、知ってる曲もバージョン違いをやってくれました。楽しかったですねー。「この世の崖」と「夢の中で泣いた」を続けてやってくれて泣きそうでしたよ。あと、「かっこう夜風」もよかったな。

しんごちゃんお手製のチキンづくしのお料理とポトフ、美味しかった。おでんもいただきました。あー、食べ過ぎたー。
いいクリスマスイブでした。

25日は、「みつカネかい? の クリスマスかい?2017年もやっテルかい?いけやんのケーキ食べさシタールってほんとうかい?」。緑橋の新・樂山にて。
それにしてもタイトル長いな。でも、このタイトルのひらがなとカタカナの絶妙な組み合わせを間違って書いたらミツルギさんに怒られるので、コピー&ペーストしました。

去年もやってたのですが、なかなか普通ではやらない内容の朗読公演なのです。
今年も変な本を選んでましたね。しろくまがご飯が好きすぎて、いろんな食べものに入ってみたい、っていう絵本や、紳士/淑女のマナー講座、どれもストレートには笑えないものばかり。ひとひねりあるようでまっすぐなようで。
でも、リスの話なんかは、間違った考え方を目の前にして、絶対自分の考え方が正しいと思っていても、状況によってはちょっとちがうな、っていう風になったりする話。でも教訓的にはならない絶妙なバランスを保ってる。クリスマスっぽいきれいなお話もありましたよ。もう目の前にキラキラした光景が浮かぶような。こういう全然違ったものを選んで並べていくのはさすがやな。構成力っていうんかな。甲斐さんとミツルギさんの企み。

個人的には、音楽がシタールの生演奏だったのが嬉しかったな。全くクリスマスとは関係ないのに、こんなんもアリやな、と思う。
朗読では、テルさんのウサギのおとぼけキャラ設定が面白かった。あと、あかねさんの大きい木のキャラ。いつもどおりよくわからないけど笑える。
あ、それと、これ重要。昼公演ではいけやんの手作りのケーキが食べられたのです。なんと、きな粉味のブッシュ・ド・ノエル。食べたことない味やのに美味しすぎる!

というわけで、一人もんでもクリスマスを十分楽しめるのですよ。

俺はリア充や、と思ってケンタッキーに並んだりコンビニにケーキ注文したりしてるやつ、明日の苦労はお前が背負うのだ。ざまあみろ。

2017年12月18日月曜日

古楽もやってるぞ

12月は何気に古楽づいていますね。いつも古楽の事を書かないこのブログですが、今月は2回目。

まずはアンサンブル・プリンチピ・ヴェネツィアーニの12月演奏会「モンテヴェルディの遺産」。12月15日(金)、京都文化博物館別館にて。
僕は受付のお手伝いで行きました。スタッフになるとタダで聴く事ができるのがラッキーなんですが、受付の仕事に集中すると、ちゃんと聴けません。そこが悩ましいなあ。

今回、関西小劇場風の受付をやってみました。予約リストでチェックするより、チケットに名前を付けて行って、そこに枚数や精算済みなどの情報を載せると手間が半分ぐらいになって、しかもお金の勘定がしやすいという、一石二鳥です。前の準備がめんどくさいけど、本番がすごーく楽になりました。

演奏の方は、期待どおり素晴らしいものでした。前半は受付作業で聴けなかったけど、後半がっつり聴きました。今回はモンテヴェルディを中心にして、彼の師や教え子、その周りの同時代の作曲家のものを取り上げていました。知らない曲がほとんど。
半音で下がる音形を重ねていく曲(「十字架に架けられ」モンテヴェルディ)は、ものすごい緊張感。ああ、こんなことをできるようになりたいなー。

東京の公演もたしかあるはず。(プリンチピの公演ではなかったかな)

さて、昨日(12月17日)は、コルネットの森山君と一緒に、「ムジカフマーナ音楽会」に出演しました。寒い中、来ていただいた皆様、ありがとうございました。

ルネサンス期の音楽をリュートとコルネットで。
「日常を少しだけ豊かに」だったかな?ムジカフマーナは、それを目指していろんな企画を行っている素敵な会社です。美人の若社長は音楽がわかって、また地域の町おこしをどうやっていくか、という方面にも明るく、今後の展開が楽しみです。
「ムジカフマーナ音楽会」は今回が第1回、なかなかマニアックな内容ながら、わかりやすい森山君の解説で、敷居の低いものになってたと思います。



今までやったことのない内容と分量、なかなか頑張ったんちゃうかなー。でも演奏はもうひとつでした。いつもやってることができていませんでした。リハは結構良かったのになー。まあ、こんなもんなんですかね。経験を積まなあかんってことです。

4声の曲の一番高い声部をコルネットでディミニューションして、あとの声部をリュートに書き写してやるという方法、前に松陰の講座で教わったことでした。こんなときに役立つんですねー。

とにかく、今回のコンサート、準備段階が非常に面白かったのです。楽譜を作るときにワクワクするし、森山君との合わせもだいたいすんなりいくし、こんなにスムーズにことが運ぶのか、と思ったのは初めてではないけど、若いときにはなかったことです。音楽を長年やってると面白いことが増えてきますね。最近、実感しています。

さて、今後の予定です。
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12月23日(土)
十一十三スナック芝居シリーズ
「イヴ×2はよみちゃんサンタと共に去りぬ」
二人芝居「猫によろしく」
作 ゴン駄々吉
演出 十一二十三
出演
十一十三(エンターテインメント セルフキートン)
西原希蓉美(満月動物園)
ライブコーナー
guitar 小松一也
⚫︎12:00〜
⚫︎15:00〜
⚫︎18:00〜
場所
Green Folk (グリーンフォーク),
大阪市北区堂島1-3-9日宝堂島センター4階
料金
3000円(フード、1ドリンク付き)
お席には限りがあります。
ご予約は、十一十三or西原希蓉美にご連絡下さい。
(たぶん、僕に言ってくれても大丈夫だと思います)

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12月29日(金)
大阪市内某所で西原&小松ミニライブ(14時から)
詳細を知りたい人は小松までご連絡ください。

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12月30日(土)
西原希蓉美 with 小松一也ライブ
場所:新聞女
時間:19時30分〜/20時30分〜
21時30分より忘年会を行います。

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2018年1月13日(土)
西原希蓉美 with 小松一也ライブ
場所:たぶん、尼崎tora/とらのあな近くのイベントスペース
時間:たぶん、17時〜


2017年12月6日水曜日

Blues Brothers & Sisters

Blues Brothers & Sisters@尼崎tora、終了しました。

12月に入ったということで、お客さんが劇的に少なかったけど、出演者がどれも面白く、楽しいライブでした。

1番目は中原純義さん。ブルースの弾き語り。
チャキのギターにピックアップを付けている。憂歌団の内田勘太郎が使ってるので有名なチャキギターです。もうブルース臭がプンプンしますね。ギターの演奏が抜群に上手く、ブルースってこういうもんや、というのを見せつけてくれました。おまけに歌も上手い。ブルースなんであんまり盛り上がりはなかったけど、堪能しました。

2番目は西原希蓉美さんと僕。(自分達の写真ばっかり貼っておこう)



曲順をリハの後に考えてたけど、本番直前にステージ上で「こうしたい」と告げられ、変更。いつもと違うので初めはとまどったけど、納得の順番。
今回は定番の曲以外に、最近やり始めたのも入れました。まだ2〜3回しか合わせていないけど、結構良かったんちゃうかなー?
聴き逃した人は、年末にもう一回(2回?)やりますので、そのときに!

3番目はコッコア。
ロックバンドです。メインのボーカルの人のMCがめっちゃかっこいい。すごくスムーズなステージで、だんだん熱くなってくる。ドラムの人、すごく上手い人でしたが、弾き語りもやってるとのこと。

4番目は原口和之さん。弾き語り。
ストローク中心のロックンローラーでした。ステージでも跳ねてました。
年齢聞いたら僕より1つ上!痩せてるしかっこいいし羨ましいですわー。

5番目はゑびすクインテット。
サックスが入っているロックンロールバンドかな。ちょっとR&Bっぽい感じもするなー。
出演前にしゃべっていたら、なんとボーカルは僕と同じ名字。それだけで好感度アップですね。今回はメンバーが揃わなくて、サックス、ボーカル、ベースの3人に助っ人ギタリストを呼んでいました。僕の好きなタイプのギタリストで、ボトルネックを使ったり楽しませてくれました。
また、サックスの人(マーシーさん)がめちゃめちゃ上手くて、ハーモニカも上手すぎる。後でハーモニカのこと、いろいろ教えてもらいました。

年齢の近い人が多かったのと、すごくフレンドリーな人たちばかりだったので、リハから安心してやれましたね。

以下、年末の予定です。
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12月17日(日)
ムジカフマーナ音楽会
「〜魅惑のルネサンス〜ヨーロッパ各地の音楽」
コルネット:森山広、リュート:小松一也
場所:錦花楼(大和高田)、14時開演
コルネットの森山君の伴奏です。

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12月23日(土)
十一十三スナック芝居シリーズ
「イヴ×2はよみちゃんサンタと共に去りぬ」
二人芝居「猫によろしく」
作 ゴン駄々吉
演出 十一二十三
出演
十一十三(エンターテインメント セルフキートン)
西原希蓉美(満月動物園)
ライブコーナー
guitar 小松一也
⚫︎12:00〜
⚫︎15:00〜
⚫︎18:00〜
場所
Green Folk (グリーンフォーク),
大阪市北区堂島1-3-9日宝堂島センター4階
料金
3000円(フード、1ドリンク付き)
お席には限りがあります。
ご予約は、十一十三or西原希蓉美にご連絡下さい。
(たぶん、僕に言ってくれても大丈夫だと思います)

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12月29日(金)
大阪市内某所で西原&小松ミニライブ(14時から)
詳細を知りたい人は小松までご連絡ください。

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12月30日(土)
西原希蓉美 with 小松一也ライブ
場所:新聞女
時間:19時30分〜/20時30分〜
21時30分より忘年会を行います。

2017年12月5日火曜日

TROUBLE NO MORE

怒涛の12月が始まりましたね。
せわしない季節。というか忙しい自分をアピールしようとしてるんですかね。そんなに忙しくないくせに。

全然関係ないんですけど、先月、いや、そのちょっと前からかな、やたらボブ・ディランを聴いています。なんなんだろう、このマイブーム。

そういえば、高校生の時にボブ・ディランを聴きたくて、外盤を売っている店に行ってレコードを買ってたな。
それで買ったディランのレコードは「時代は変わる」「エンパイア・バーレスク」「ショットオブラブ」の3枚。


その3枚のうち、僕が聴きたかったディランは「時代は変わる」だったかな。要するに60年代のディランです。「エンパイア・バーレスク」は80年代中頃、「ショットオブラブ」は80年代初めのもの。こんなのを聴きたいのじゃない、って思ってた。好きな曲も2〜3曲あったけれど、あんまり聴かなくなって、引越しの時に売ってしまった。

そうそう、ボブ・ディランのブートレグシリーズというのが売られているんです。海賊版風なんやけど、当時録音した大手のレコード会社から出てる、未発表音源。それの第13集「TROUBLE NO MORE」が最近発売されました。
ここに録音されているものは、ディランの1979年から1981年までのライブ。スタジオ録音盤でいうと「ロングトレインカミング」「セイヴド」「ショットオブラブ」の3枚の時期にあたります。ディランがもともとのユダヤ教からキリスト教に改宗していたあたり。アメリカ南部の感じになっていてディランのゴスペル時代といわれていますね。


この辺りのディランにはピンときてなかったけど、この前、朝起きた時にラジオをかけてみたら、ぱっと聴いてディランとわかる歌声が。ピーターバラカンがNHK FMの土曜日朝7時過ぎからやっている番組でした。それで「TROUBLE NO MORE」の発売を知ったのでした。

そこでかかった曲はどれも眠気を吹き飛ばすほどのもので、素晴らしかった。
79年から81年のボブ・ディランの一番いいところが録音されているみたい。こんなにいい曲だったのかと思わせてくれます。ショットオブラブに入っていた曲も、これを聴いて、いい曲やなとその当時も思ったことがあったな、と思い出しました。
高校生だった当時はフォークのディランばかりを追いかけていたけど、ロックになってからも素晴らしい録音を出し続けていたディラン、今になってよくわかるようになってきた感じがします。

ちょっと前に買った、75年、76年ぐらいのライブ盤「ローリング・サンダー・レビュー」(ブートレグシリーズ第5集)も素晴らしい。
ディランのLPを10代で買って、CDを20代で買ってたのに、ほとんど売ってしまっていて、今、また買い直してる。
ブートレグシリーズは面白いな。いくらお金があっても足りないよ。

2017年11月27日月曜日

聖母マリアの晩課

「16〜17世紀の宗教合唱曲を歌う会」の第4回演奏会が11月25日にありました。神戸聖愛教会にて。
この会のもともとは松陰でやってた合唱講座です。笠原さんと上野さんが講師として呼ばれていました。それが独立して、今回のように外で教会を借りてやるようになったのです。歌、楽器共にオーディションを行い、出演者を決めています。
僕は、第1回じゃなくて、その前かな。オーディション無しの時が1回だけあって、その時に出してもらいました。もちろんリュートでですが。その時は歌の全パートをリュートに置き直す作業をして、それを見ながら弾いていたのですが、なんとなく消化不良でして、それでしばらくは裏方の手伝いをしていたのでした。

今年はその手伝いもなく、初めて客としていきました。なんと入場者は200人超えているという噂が。

モンテヴェルディ作曲の「聖母マリアの晩課」。第1回目か2回目にもそれをやってましたが、今回は素晴らしい出来でした。冒頭の合唱とコルネットの印象的なフレーズで、あやうく泣きそうでした。全曲で2時間という長い曲ですが、退屈する暇もなかったですね。

それにしてもすごい曲です。モンテヴェルディが生きた時代はルネサンス音楽の時代。ルネサンスの書き方を踏まえつつ、とんでもなく新しい内容を盛り込むという意欲作で、当時に演奏されたのかどうかの記録も残っていないようです。あんまり斬新すぎて嫌がられたのかな?とにかくいろいろと謎が多いようです。

これが出版された年が1610年。モンテヴェルディが新しい音楽の書き方を始めて、このあたりから、世間で「初期バロック音楽」といわれるような内容になります。人間中心といいつつ、神様のための音楽の域をなかなか出なかった音楽は一気に猥雑さや神聖さが入り混じったものになり、劇的な印象をあたえるものになっていきます。歌も楽器も、装飾をこれでもかというぐらいに盛って、カッコつけます。

僕個人の勝手な印象ですが、「聖母マリアの晩課」はそういうものが全部入ってるように思われます。それ故になのか、それでもなのかわかりませんが感動的です。

出演者や講師に友人が多いのもありますが、こんないい演奏はなかなか聴けるものではありませんよ。行ってよかった。

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さて、以下は宣伝、12月のライブ予定です。

12月3日(日)
「BLUES Brothers&Sisters
〜(ロックンロールの)はじまりはいつもここから〜
場所:尼崎tora(http://live-tora.com/access
西原希蓉美さんのサポートです。
OPEN 17:30
START 18:00
ADV ¥1800(+1D)
DOOR ¥2300(+1D)





















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12月17日(日)
ムジカフマーナ音楽会
「〜魅惑のルネサンス〜ヨーロッパ各地の音楽」
コルネット:森山広、リュート:小松一也
場所:錦花楼(大和高田)、14時開演
コルネットの森山君の伴奏です。

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12月30日(土)
西原希蓉美 with 小松一也ライブ
場所:新聞女
時間:19時30分〜/20時30分〜
21時30分より忘年会を行います。

2017年11月21日火曜日

四神四季

関西小劇場激戦週だった先週。見逃したものも多数。
時間はあるのだけれどお金がない。お金があるときは暇がないのに。
なんとかバランスを取りたいものです。

それでも3つ観ました。
17日に、狂夏の市場11月公演「狼女」。尼崎「とらのあな」にて。
関西で有名な女優さんを4人呼んできて、主宰の岩切さんと絡む、というもの。夏の公演も面白かったけど、今回もすごかった。
西川さんのウクレレ漫談(ん?ちょっと違うけど)、ハシグチさんのエロエロクッキング、空山さんの上手い歌、峰さんの小難しい演劇論のフルート漫談、どれも見応えあり。
バラバラな内容のそれらを岩切さんがうまくまとめていて、面白いイベントになってました。
尼崎の三和市場はシャッター街となってしまってるけど、残っている店が頑張って、怪獣と絡めたイベントを毎月開催。「狂夏の市場」もそのひとつ。三和市場を笑いで蘇らせようとしている。頑張ってほしいな。

18日は三俣婦人会「ゴン駄々吉 第一回生前葬」。千日亭にて。
ゴン駄々吉さんとは何者なのか?
少し前から名前はよく見るし、結構ちゃんとしたお芝居にも出ている。いつも豪華すぎる客演陣。日替わりゲストも豪華。
でも最初から最後まで「???」の連続。テーマも個人的なことからいきなり国家的になり、最後に日本が登場するなどわけがわからない。
わけがわからないのにずっと見てしまう。ゴン駄々吉さん、アホなのか天才なのか?
また観に来て確かめたいと思う。

19日は劇団May「四神四季」。シアトリカル應典院にて。
もう、素晴らしすぎる。
在日朝鮮人の兄弟とその家族を描いたもの。一番上のお姉さんが危篤となり、ゴミ屋敷になっていた、お姉さんが住んでいた家の片付けに、兄弟とその家族が集まってくるところが前半。お姉さんの悪口を言い合いながら、お互いケンカもしながらも片付けていくと、遺影と、おそらく葬式代であろうお金が出てくる。
後半はお姉さんのお通夜。飲んだり食べたりしながら話していくうちに、一番、朝鮮の文化やしきたりを守ろうとしている長男が日本に帰化したことや、それを残念に思うが言葉に出さない義理の兄、また宗教を変えた親戚もいることがわかる。お互いを罵り合いながら、亡くなったお姉さんを悪く言いながらも、それぞれには思い出もある。お姉さんの住んでいた家はもともと兄弟が育った家でもあり、それを手放すかどうか話し合う。いいこともなかった想い出ばかりだけど、最後の砦だと思う者もいる。
でも最後にはどれも決着しないで、お葬式の場面で物語は終わってゆく。

最後の場面でお経を読むのは朝鮮式のお坊さんだった。なんとなく軽やかにも聞こえるのは、旅立っていく先がいいところなのだろうか、それとも、いがみ合ったこの世の中も悪いところばかりではなかったということなのだろうか。

在日の人たちの社会や日本社会との関係、また在日の家に生まれた子供たちの社会との関わり、個人の想いなどが絡まり合っている。

お芝居にはメッセージなんかいらないんですね。人がそれぞれ持っている想いは、優しさや悲しさや怒り、絶望、いろいろあるだろうが、言葉にならないものもある。そういうものがこのお芝居にはあった。
この文章を読んでも素晴らしさは伝わらないだろうけど、途中から涙が止まらなかった。これを書きながらも泣けてくる。いいお芝居を観た、と思った。

というわけで、今回の激戦週、観たどれも面白かったと思う。満足です。

2017年11月15日水曜日

西原希蓉美バースデイライブ@テン

西原希蓉美バースデイライブ、行ってきました。ホルモン焼きうどんテンにて。
今回、僕は半分お客さん、半分出演者です。

19時から1stステージ。伴奏は松本有加ちゃん。
去年の超人予備校本公演の開演前音楽祭にも西原さんの伴奏で出てましたね。有加ちゃんはピアノが上手い。ジャズから昭和歌謡まで、なんでもこなします。
途中、自分のオリジナル曲も2曲やってくれました。かわいい歌声です。
西原さんのオリジナル曲では、今回はゆっくりめのテンポにして、ほんとにいい感じになってました。歌い手がどうやりたいかを、ちゃんとキャッチしてるんですね。さすがです。

西原さんはファンサービスもたっぷりやります。だいたい、笑いに持っていきます。天性のものなんでしょうね。でも、歌はしっかり歌います。

21時からシャンパンで乾杯。と、バースディケーキのロウソク吹き消し儀式です。

その後、2ndステージの伴奏はギターで僕が担当しました。
まずは昭和歌謡から。はじめの2曲は有加ちゃんにも参加してもらって、「愛燦々」「東京キッド」と美空ひばりを。冒頭、ずれたのは僕がちゃんと聴いてなかったからですね、すみません。。。といいつつもだんだんいい状態になってきました。やっぱり上手い人に入ってもらうのは幸せですね。(これは写真がないのです。すみません。)

それから2人だけで「舟歌」。演歌とギターってのは、なんでこんなに相性いいんですかねえ。原曲はピアノみたいですが。「舟歌」が売れたとき、八代亜紀はまだ20代。年齢不詳だったなー。当時は退屈な歌だったけど、今は名曲に聴こえる。

その後、いつもの「プカプカ」「ブラザー軒」。この2曲はほんとにやってよかったなーと思える出来になってきていますね。まだまだ使えるな。

最後に西原さんのオリジナル曲「手ぶくろ」「イタミ」。これは1stステージでの有加ちゃん伴奏バージョンと聞き比べができたと思います。テンポも盛り上げ方も違いますね。
まあ、僕の方は結構ベタな構成をいつも考えてます。わかりやすくしたい、ということね。2バージョン、いかがだったでしょうか?
ライブ終了後のご飯タイムです。焼きうどん、美味しいです。

帰りは遅くなったので、お客さんに車で送ってもらいました。ほんとうにありがとうございました!

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12月のライブが決まっています。

12月3日(日)  西原&小松 尼崎tora
12月17日(日) コルネット(森山君)&リュート(小松)演奏 大和高田
12月30日(土) 西原&小松 新聞女

詳細はまた近づいたら書きます。
予定、あけといてくださいね。

2017年11月9日木曜日

美空ひばり

最近、美空ひばりを調べている。調べているといっても音楽だけだけど。

戦後ちょっとしてからの映画「悲しき口笛」(1949年)の同名主題歌。こんないい曲が当時にあったのか。知ってる曲やけど、改めて凄さを思い知る。ギターで弾いていると面白くて何回も弾いてしまう。2回目の間奏が問題やな。どういう風にするかなー。タキシードにシルクハット、有名な写真ですね。
そのすぐ後の「東京キッド」(1950年)もいい。当時のジャズ風歌謡曲。これは美空ひばりの有名曲では一番気に入っている。弾きながら泣いてしまうな。悲しいものより、悲しさを裏に隠した明るいものに涙してしまう。
ガラッと変わって、1966年の「悲しい酒」は演歌。クラシックギターのイントロとオブリガードが印象的な曲。僕は飲んでるときは大体笑ってる。一人のときはどうなのかな。ニヤニヤはしてないと思ってるけど。こんな酒は飲みたくないけども、しみじみと味わってしまう曲。どこかでやってみたい。

美空ひばりの映画は観たことがないけれども、1949年から60年代終わり頃までの映画出演数にはびっくりする。1950年なんか11作も出てる。
えっ?月1回ぐらい撮影してたの???
昭和のスターってすごいな。

美空ひばりではないけど、八代亜紀の「舟歌」は1979年。最近は美空ひばりと同じくジャズも歌う八代亜紀だけど、これが流行った頃は、テレビで八代亜紀が出てくると、「あー、退屈〜」って思ってた。でも改めて聴いてみるととんでもなくいい。最近ではマダムギター長見順さんがロックバージョンにして歌ってる。それもかっこいい。

戦後すぐから80年代のアイドル歌謡が出てくるまで、歌謡曲全盛時代。普通に歌っても歌詞が聞き取れるし意味がわかる。深い意味が隠されてる場合もあるかもしれない。この頃のヒット曲はいろいろと勉強になるな。

2017年11月6日月曜日

ヲルガン座の夜

広島にヲルガン座という、喫茶店というか、ライブもできる飲食店があるらしい。
そのヲルガン座が、そこに出演している人達を大阪のライブハウスにそのまま連れてきて、大阪に一夜だけの「ヲルガン座」が出現しました。
「ゴトウイズミ presents ヲルガン座の夜」。ムジカジャポニカにて。
最近知り合ったバグパイプ奏者さんに勧められて行ってきました。
ゴトウイズミさんはヲルガン座を主宰していて、日本や世界でもライブを行っているミュージシャンです。
その他の人達は広島で活躍しているミュージシャン。別のお仕事もやりながら、です。この辺は関西と変わりませんねえ。
上手い人は少ないです。でも、歌がほんとに良いし、上手くないことはむしろ、強みにもなってる。

1番目は、ルーペズのオカハラくん。
若くておしゃれな感じ。ダンエレクトロのギターで弾き語り。この人はギターが上手いです。バッキングとオブリガード、ソロまでいい感じにこなします。歌も上手い。ちょっと器用さが表に出すぎてるかな。いいところ、もっとあると思うな。一番緊張するオープニングですが好演でした。

2番目は、峯くん。
ガットギターのエレアコで弾き語りです。ギターの音は汚いけど、歌の内容や弾くフレーズは美しい。ちゃんと音が選別されていて不要な音は入ってない。
曲がほんとに良かった。歌い方も好印象。曽我部恵一を思わせる楽曲と歌いっぷり。

3番目は、ミカカさん。
フォークギターで弾き語り。暴力的ながなり系の歌やけど、メロディの良さと歌詞も面白い。こういう歌は好み。ギターの弾き方が独特の押さえ方をしていた。「オレ押え」ってやつやな。
吉田拓郎(広島だけにね)と真心ブラザーズを足して3で割ったらこんな風になるかな。さすが広島は奥が深い。

4番目は、久保モリソンさん。
この人はプロでもいけるぐらいのクオリティ。ガットギターで弾き語る独特の歌い方もちゃんと芸になっている。同じような感じの曲が多かったけど、ちょっと違う系統の歌が入ってもいいかなと思った。でも、ほんとすごい!

5番目は、ゴトウイズミさん。
アコーディオンで弾き語り。シャンソンっぽい曲を歌う。曲と曲の間のおしゃべりも雰囲気たっぷりで、なんとも色気のあるステージです。全体を通して楽しめるように構成されてるし、アコーディオンの見せ方もちゃんと考えられている。蛇腹の広げ方なんてかっこいい。なかなかこんなことできる人いないよ。最後の方ではちゃんと泣かせる曲も用意していて感動です。

ゴトウイズミさん以外は全然知られていないので、正直そんなに期待していなかったけど、全部が面白かった。全体をきっちり構成していて、共演者の良さをちゃんと引き出している、ゴトウイズミさんには脱帽ですね。

こういう企画はムジカジャポニカならでは、って気がしますね。ほんとうにいいライブを観ることのできるライブハウスです。

広島に行ったら是非行ってみたいぞ、ヲルガン座。

2017年10月29日日曜日

古楽講習会 in 新大阪レポート

すっかり古楽から足を洗ったと思われているかもしれませんが、ちゃんとやってるんですよ、古楽。
行ってきました、「古楽講習会 in 新大阪」。講師はおなじみ、竹内太郎先生。
今回はびわ湖ホールが取れなかったので新大阪ココプラザにて開催。いやー、この季節、文化祭や秋のコンサートが多いので、あんまり練習場所が空いていないんですよねー。

今回の受講者は僕を含めて4人。
1人目、Takemotoさん。
 ダル・アクィラとダ・ミラノのリチェルカーレ。どちらも弾いたことがあるので、僕には興味深い選曲。ダ・ミラノの楽譜は右手の運指も書いてある。冒頭部分で2拍目、強拍のはずなのに指定は人差し指。このことによって歌っているようなメロディラインが考えられるとのこと。はー、こんなこと考えてなかったなー。
はじめは硬めだった弾き方が、先生のアドバイスによって、見違えるように変化していく。もともとよく弾ける人なのですが、数年前に聴いたのとは全然違うレベルにいってる。すごくいい演奏でした。

2人目は僕。
ロベール・バラールの1611年の曲集から「Entree」「Ballet」「Volte」「Angelique」の4曲。全部ハ長調に統一しました。音楽の流れから意外に思われるバスが、前の小説の「ド」から繋がってるんやね、って言われたとたんに、こうやったらいけるな、とわかる。そんなに難しくない曲やと、いろいろと自分でやれることがあるけど、的確なアドバイスはさらに向こう側を見せてくれる。

3人目はSakataniさん。
ロビンソンの「メリーメランコリー」と、ナルバエスの「牛を見張れ変奏曲」。ロビンソンのは知らない曲だったけど、いい曲。ちょっと難しいけど、これもはじめは硬めだった演奏が、フレーズとカデンツの整理をしただけで、ものすごくよくなった。この人も聴くたびによくなっていってる。古楽以外の話もできるのでありがたいなー。

ここで、セッションコーナー。
「牛を見張れ変奏曲」のコード進行でインプロして遊ぶ。なかなか、みんないい感じにできるなー。Isohataさんのテオルボの低音ソロがヤバかった。かっこよすぎる!

4人目はそのIsohataさん。
関西古楽界ではおなじみすぎるIsohataさん、ジャーマンテオルボのでかいやつを手に入れてた。「こんなん持ってるの日本であんただけやで」って言われるぐらい珍しい楽器。
普通使われているテオルボは単弦ですが、これは上の方は復弦になってる。歴史的にはこれが正しいらしい。
モンテヴェルディの、聴いたことある曲をやってた。途中からチャコーナ(シャコンヌ)になる。先生の解説によると、チャコーナは戦争の要素があるとのこと。戦意高揚ってことか。なかなかそんな風に聞こえないけど、当時はそういうことが常識だったんですね。
演奏もいい感じ。やっぱり低音があるといいね。

今回も面白くて興味深い講習会になりました。
フレーズの取り方やカデンツでは音を収めること、難しいところでは急がずにテンポを少し緩める、そんなことを実践していくだけで音楽が自然になっていく。
みんな、もともと、そういう感じは知っているので、それを覆っている壁を壊していくだけで良くなっていくんですね。ほんと魔法を見ているようでしたが、誰でもできることなのです。

2017年10月15日日曜日

狂夏の市場

とらのあな杮落とし企画「狂夏の市場 × 怪獣市場」の10月公演「炯々の夏」上映会に呼んでもらいまして、ミニライブをしてきましたよ。最近おなじみの西原希蓉美さんの伴奏です。

「とらのあな」は近くの尼崎toraというライブハウスに出るときに控え室として使ってた場所。尼崎の三和市場にあります。
この場所っていいなーと思うのは、三和商店街の人達のバックアップがしっかりしてるな、ということです。いつも上手くいってるかどうかを気にかけてくれていて、すごくフレンドリーに接してくれます。

「狂夏の市場」とは仏団観音びらき(劇団です)に所属している岩切千穂さんの一人ユニット。関西小劇場の売れっ子の俳優さんを招いて、毎月公演を「とらのあな」でやっています。なかなか気合入っていますよ。毎月するなんて。僕は7月の「鳥女」を観たのですが、かなりの面白さ。定員30人の2回公演ですが毎回満席になるぐらい。

で、今回は映画「炯々の夏」上映会。いつもの雰囲気とは違います。お客さんも少なめ。
ちょっと映画に興味持ってもらうのは難しいやろなー。僕も正直、期待はしていなかった。
映画「炯々の夏」は、監督は高木佑也さん。全編東広島の豊栄ロケで、地元の高校生やそこに住んでいる人たちで映画を作るという企画で、地元の人たちを中心に、俳優の滝沢悠平さん、西原希蓉美さん、岩切千穂さんも出演している。地元の人たちは、もともと役者じゃないので、棒読み的なところはあったけどこれがなかなか面白かった。

豊栄から大阪に帰るという滝川先生(西原さん)を引き止めるために、高校生3人が活躍するというお話し。生物担当の成田先生(滝沢さん)が滝川先生が好きだということで、2人をくっつけて引き止める作戦で、イケていない成田先生の改造をいろいろとするが、うまくいかない。滝川先生が出発してから、成田先生の想いを伝えるために、を滝川先生に会わせようとみんなで力を合わせる。

この辺から映画が断然面白くなってきて、最後に泣けるシーンが!
途中で滝川先生が蛇の脱皮と蝉の脱皮を見物するシーンがあるけど、いろんなことからの脱皮をテーマの1つにしているのかな。見終わった後の感じは爽やかなものでしたよ。

その後は、西原 with 小松でライブ。セットリストは次のとおり。

1、アカシアの雨がやむとき
2、月かくれんぼ(13日のみ)
3、わたしの未来(映画オープニング曲)
4、プカプカ
5、手ぶくろ
6、イタミ
1日目はプカプカのスキャットのあたりで崩壊寸前。お互いが相手の間違いにつられてふにゃふにゃになるという。いけませんね。伴奏はもっとしっかりしないと。
2日目は「わたしの未来」でちょっとウロウロしたけどそれ以外はいい感じ。ピシッと締まった「イタミ」を聴いてもらうことができました。「月かくれんぼ」もよい出来でした。こんな感じでこれからもやりたいですね。

2017年10月5日木曜日

CD買ってしまうな

ちょっと梅田近辺に出かけたらタワーレコードに寄り道。
やっぱりCDを買ってしまう。

1枚目はヴァン・モリソンの新譜「roll with the punches」。

そういえば去年も今頃だったかな、新譜が出たの。ヴァン・モリソンっていくつや?もう70超えてるんとちゃうかな。それなのに新譜をいっぱい出してるな。デビューしたての人みたいに精力的。
今回はリズム&ブルース色が濃い。共演者も豪華。なんとジェフ・ベックがギター弾いてる。ジェフ・ベックのフージョンっぽいやつはあんまり好きじゃないけど、こういうブルースものはかっこいい。
もう毎日聴いてる。

2枚目はボブ・ディラン「BLONDE ON BLONDE」。

これは昔持ってたけど、あんまり聴かなかったので売ってしまった。でも、また聴きたくなって買ってしまった。まあ、1000円やしな。
1000円なので意外な感じがするけど、LPで売り出された当時は2枚組だったらしい。60年代のディランは攻めてますねー。2作目ぐらいから出すたびにヒット、それからエレキギターに持ち替えて「追憶のハイウエイ」の「Like a Rolling Stone」が大ヒット、これはその後のアルバムでディラン最高傑作といわれているらしい。昔にピンときてなかったので「ほんと?」って感じだったけど、聴いてみて納得。昔の僕を叱ってやりたいわ。
そういえば、吉田拓郎の「春だったね」はディランの「メンフィス ブルース アゲイン」を基にしているらしい。コード進行がそっくりです。それに歌い方も、フレーズの最後を下げ気味に歌うなど、ディランの真似をしているみたいですね。当時に聴いた時には気がつかなかったけど。
とにかく、わかりやすいメロディが多くて、ヒットを狙ってるぞ、というようなものもあるし、いつものディランのようなのもあるし、聴き飽きない。

買うときにレジで、「クーポン見せてくれたらポイント10倍になります」って言われたけど、携帯変えててクーポン見れない。カード見せてるのにクーポン見せる必要あるか?それとキャンペーン外の土日とかで「1万円以上買ったらポイント15倍」ってハードル高すぎないかな。僕、結構タワーで買ってると思うけど、そんなに買えない。
お得感が全くないんやけど。どうにかして。

2017年10月2日月曜日

秋は観たいお芝居やライブが多いな

東京から帰ってきて遊びまくってる。
秋は観たいお芝居やライブが多いな。それも9月後半から10月初めにかたまってる。

9月28日は劇団どこんご「愛より速く FINAL」。今年は大阪城公園ではなく扇町公園。
今年もどくんごの季節かー、と季節を感じるまでになっているな。お芝居の内容は全然季節感ないんですけどね。毎年の通り面白かった。今年は特にオープニングからのスピード感が増しているように思う。そうそう、そんな感じで観たかったのよ、っていうね。
30日は劇団セルフキートン旗揚げ21周年「HALF BOILED」。
「友よ、あばよ」と「Aプロジェクト」の二本立てです。セルフキートンは観るの初めてだったけど、40歳〜50歳ぐらいの人は非常に楽しめたんじゃないかな。わかりにくいギャグもあったけど、ジャッキーチェンの映画とか、よくテレビでやってた。そう、テレビ世代向け。でもアクションなんかちゃんとやってて、それがあるからギャグが面白いのかな。個人的には「友よ、あばよ」の山さんのシーンが好き。
セルフキートン観てからKING&HEAVYを当日券で行こかなと思ってたけど、アフターイベントまで見たんで時間がなくなった。それで急遽、天満宮近くの音凪でのライブを観に行った。
「トラディショナルの夕べ」。
出演はアコーディオンの吉田さん、ギター、マンドリン、バグパイプの原口さん、歌の津山さんの3人。ややこしくて速いメロディーを簡単そうに弾いてた。
吉田さん、原口さんはアイリッシュ系トラッドを日本で最初にやり始めた人達です。まだインターネットなんかない時代。アイルランドまで出かけて、雑誌とレコード買って調べていたそうです。すごいですね。津山さんだけトラッド系の人ではないけど、2人との相性は抜群。場の盛り上げ方とか心得てる。
あー、いいもの聴いたな。
さて10月の初めはKING&HEAVY「バグリンファイブ」。
去年、超予備が12周年記念公演をやった、HEPホールです。
これはもうお見事!というしかないな。こんなに騙されて嬉しいのは演劇ならではなんですかねー。宇宙船の中で2人が目覚めて、どちらかが殺人犯で、どちらかが護送中の刑事。二人とも記憶を失ってて、どっちがどっちかわからない、ってとんでもない設定から始まるのですが、途中で「あれ?今のお芝居?」って感じになって、劇中劇がそこから展開される。そのあたりから畳み掛けるように笑いが続く。
引きこもりの息子と、その親の物語だと気づくまでどんだけ引っ張ってんやろう。最後にカーテンコール的な(そこも劇中劇の中)ところがあって、おじおじする父に代わって息子が客席に向かって「ありがとうございました!」とはっきり言う。なんとそこで初めて泣けるのである。そこで初めて希望が感じられるようになっている。こんなん初めてやー。
このお芝居の脚本と演出とお父さん役の川下大洋さん、おじおじするお父さんの役がすごく良かったし、最後のカーテンコールの時に言ってたのですが、こんなところに着地するってのは最後までわからなかった、って。稽古場では役者の意見をいろいろ聞いていたそう。いい現場だと、そういう、みんなで作ってる感じになるんですかね。
ほんと、脇役も西原希蓉美さんはじめ、いい役者ばかり。

10月の初めはいいスタートになりました。

2017年9月27日水曜日

開演前ライブセットリスト

えーと。誰も望んでないと思いますが。
9月22日〜24日の超人予備校東京公演のバナナンボライブの曲目解説です。
★9月22日(金)19:15〜
1、嫌んなった(憂歌団)
言わずと知れた大阪のブルースバンドの代表曲ですね。木村充揮の歌い方をどうするかが課題だったのですが、カズーでいけるんちゃうかなー、と思って無理やりやってしまいました。これは10月の「おはなしえん」でも聴けます。

2、君の犬(キセル)
別居中の女の方から連絡が来て、「飼っていた犬が死んだ。私ももう帰らない。」ということを知らされる男の歌です。結構泣けます。途中のギターソロをやりたかったのです。お気に入りです。

3、ぼくも空へ(ハンバートハンバート)
バナナ部時代からハンバートの曲はよく使っています。今回はニューアルバムから。ツバメが部屋に閉じ込められて、何度も窓にぶつかりながらも空をめざす、という「ペンギンは空をめざす」に通じるものがありますね。ハーモニカの間奏部分はボブ・ディランの「時代は変わる」でした。わかったかな?
★9月23日(土)12:45〜
1、仕事さがし〜生活の柄(高田渡メドレー)
僕の大好きな高田渡メドレーです。仕事さがしは他人事じゃないけど、こんなことを続けてたら生活の柄も他人事じゃなくなる、と思いながら。

2、Octopus's Garden(The Beatles)
アビーロードからリンゴスターが歌った曲。カントリー風。途中のギターソロがどうしてもやりたかったのです。

3、横顔しか知らない(ハンバートハンバート)
「おはなしえん」でおなじみの曲です。初めから阿保ちゃんの鍵盤ハーモニカが抜群の上手さでした。バナナンボでは鉄板の曲となってます。
★9月23日(土)16:45〜
1、アメリカの恋人(ハンバートハンバート)
これも阿保ちゃんフィーチャーの曲。彼女の良さが堪能できます。

2、ヨロコビノウタ(モンゴル800)
阿保ちゃん選曲。僕はこの曲を知らなかった。レゲエ風のリズムなのに、途中のギターソロはフォーク風になってしまった。まあいいか。

3、僕らが旅に出る理由(小沢健二)
これもバナナンボでよくやる曲です。途中の阿保ちゃんの間奏がサンバ風でとっても難しい。イントロと間奏はポールサイモンの曲から取られているそうです。
★9月24日(日)11:45〜
1、横顔しか知らない(ハンバートハンバート)
2、恋する二人(The Beatles)
豊田くんが参加することが決まって、練習日に、初見で弾けるくらい知ってる曲やろ、と思って、急いで編曲したけど、僕以外誰も知らなかった、世代間ギャップを感じる曲です。

3、恋のダイヤル6700(フィンガー5)
これはみんな知ってるね。阿保ちゃんがやろうって言い出したんと違うかな。いい感じになりました。

★9月24日(日)15:45〜
1、ぼくも空へ(ハンバートハンバート)
2、恋する二人(The Beatles)
3、恋のダイヤル6700(フィンガー5)

あー、面白かったなー。

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次回バナナンボは10月21日(土)に「おはなしえん」に出演します。

それと小松のみですが、こんなのに出ます。
ご予約お待ちしています。

狂夏の市場×怪獣市場
【祝!とらのあな柿落とし企画】
狂夏の市場 10月
狂夏の市場×美杏堂
『炯々の夏』上映会&スペシャル企画
『炯々の夏』
高木佑也監督
2016年公開/82分
予告編▼https://youtu.be/OqQBUbin-Lk
▼スペシャル企画▼
<上映前・キャストによるトークショー>
高木佑也監督
西原希蓉美(満月動物園)
滝沢悠平
岩切千穂(仏団観音びらき)
<上映後・ミニライブ開催>
西原希蓉美With小松一也
《日時》
2017年10月12日(木) 19:30
13日(金) 19:30
※受付・開場は開演の 30 分前
《小松扱い予約フォーム》
https://www.quartet-online.net/ticket/kyokanoichiba567?m=0gdgaje
《会場》
阪神尼崎 三和市場 イベントスペースとらのあな
兵庫県尼崎市建家町 88
▼アクセス
▽阪神尼崎駅より徒歩 10 分。
▽阪神出屋敷より徒歩 8 分。
《料金》
前売 1500円/当日 1800円

2017年9月26日火曜日

超人予備校東京公演終了

超人予備校東京公演「木の葉オン・ザ・ヘッド」が無事終了しました。
来ていただいたみなさま、ありがとうございました。
今回は初めての経験が結構ありました。

その1。「インターネットカフェ」。
劇場の6階に泊めてもらってたのですがシャワーがありません。それで近くのネットカフェにシャワーを浴びに行きました。30分コースで290円。でも15分で出なければ追加料金を取られます。急いで体と頭を洗ってドライヤーで乾かして10分ちょい。出てみると、もう北野さんは出て待ってました。どんだけ速いんや。
その2。「学生時代のクラブの先輩に会った」。
学生時代はクラシックギタークラブに入っていたのですが、その時にお世話になった先輩が2人来てくれました。なんと卒業してから会っていません。四半世紀ぶりです。
さらに、その先輩が1回生だったときに4回生ぐらいだった、僕は学生時代に会ったこともない先輩も来てくれました。それも2人も!facebookでつながっているからなんですが、SNSってすごいですね。そのうちの1人はリピーターで千秋楽にも来てくださいました。ありがたいことですね。超予備のこと、ベタ褒めでしたよ。

その3。「ホッピーを飲んだ」。
その大先輩2人がホッピーセットを差し入れてくれました。ホッピー7本と焼酎とホッピーグラスです。23日の中打ち上げでみんなでいただきました。ホッピーと甲類焼酎はそれぞれで飲むとそんなに美味しいものじゃないのに混ぜると美味しいんですね。焼酎多めとか少なめとか味をいろいろ調整できるところも面白い。
正確に言えばホッピーは初めてじゃないんですが、大阪で飲んだのは嘘くさかったので、初めてということにしときます。

その4。「東京でバナナンボライブ」。
大阪公演と同じく、バナナンボは開演前ライブ担当です。
大阪でもミナミ近辺でしかやっていないバナナンボとしてはこんな東でやるのは初めてです。5公演のうち、初めの3公演はセットリストを変えてやりました。大阪公演でやった曲に3曲新曲を入れています。毎日曲を変えるのはなんだかワクワクしますねえ。でも時間の都合で3曲だけしかできないので選ぶのに迷います。
 最終日には大阪から豊田くんも助っ人に来てくれました。
あー。夢のような3日間だったなー。
ほんとはタヌキに化かされているだけだったりして。