2017年4月23日日曜日

4月は忙しい

4月はいろいろと忙しい。ほんまにありがたいことです。
ちょこっとレポートを。

4月15日、16日は北新地グリーンフォークにて、殿村ゆたか劇場「カウンター」に呼んでいただきました。前半35分のお芝居は平本茜子さん作演出の「カウンター」。殿村さんと浅雛拓さんと西原希蓉美さんが演じる。前半のちょっとコミカルな感じが後半一気にシリアスな雰囲気に変わる。狂気ともいえるような結末だけど、ピュアな心の人達が引き起こした悲劇。びっくりするような急展開だけど短編のお芝居の醍醐味ですね。

後半30分は西原希蓉美さんの歌謡ショー。僕がギターで伴奏します。
噂には聞いてたけど西原さんの歌はいい。上手いだけでなく、お芝居で鍛えられたなにかがあるんでしょうね。すっごい魅力的。
15日はジャズピアニストの名定さんが伴奏に来てくれました。わくわくするなー。でも僕はちゃんとしたジャズが弾けないので、いろいろ注文をつけて無理やり僕に合わせてもらいました。すみませんでしたー。でも、うまくいったかな。

16日は僕一人で伴奏でしたが、セプテンバー酒井さんがMCと歌で参加。いちいち面白い。スベリ芸で定評があるそうですが、めちゃめちゃ受けてました。浅雛さんも「プカプカ」ではギターで参加。ギターを初めてあまり経っていないそうですが、かなり上手かったですね。さすが!


4月22日は天王寺動物園でおなじみの「おはなしえん」。
今回はアライグマ役のとよぴーが仕事のためお休みなので、「あまぞん」こと中川琴乃さんが来てくれました。あまぞんさんがお芝居に出てるのを観るのは2012年の「すぺどら」以来ですね。

13時30分の回はどれだけ入るねん、ってほどお客さんが多かった。大人で70〜80人ぐらい入ってたかな。それに子供がいるからね。100人に近いんじゃないかな。15時30分の回もそこそこ入って満足。ありがとうございました。

今回はあぼさんに代わってあまぞんさんが黒板のチョークアートも担当。劇団員からは「ダサい!ダサすぎる!」と最高に褒められてましたよ。


帰りにはニワトリの「マサヒロ君」にも遭遇。なにかいいことあるかな。
そのあと、新世界動楽亭で月亭文都さんの「ハナシをノベル」で落語を堪能し、香港という中華料理屋で豚肉の唐揚げ、幸せな1日でした。

「おはなしえん」次回は5月7日なのですが、その前に「おはなしえん特別編」が5月3日にあります。野外なのでどうなることやら。久しぶりに「ペンギンは空をめざす」の第1話が聞けますよ。是非!


4月はあと一つ、イベントがあります。
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「まにまに3」
4月30日(日)
17:30開場/18:00開演
予約2000円/当日2500円
LIVE SPACE tora/cafe とらのあな
尼崎市神田南通2-42

18:00〜18:05 『まにまに』はじまりのあいさつ 
18:05〜18:35 たけだあすか
18:45〜19:15 西原希蓉美  
19:15〜19:30 休憩 
19:30〜20:00 ichizo &尾嶋崇行 
20:10〜20:40 dai-hachi 
20:50〜21:20 松本有加
終わり
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またまた、西原希蓉美さんの伴奏です。他の出演者も絶対いいはずです。
行きたい!という方、ご予約承りますよ!!!

2017年4月12日水曜日

「五感をさする vol.1」終了しました

4月8日(土)、「五感をさする vol.1」(四貫島PORTにて)終了しました。
雨の中、来てくださった皆様、ほんとにありがとうございました。暖かい空間にしていただけて感謝してます。

今更ですが、ちょっとだけレポートを。

18時開場なのですが、その前からお客さんがチラホラ。開場時間を決めていても入れるんですよね。このユルさはいい感じです。
19時からはライブが始まりました。1組目は誠司さんの二胡演奏。

衣装に着替えて気合入ってます。
目の前に劇団超人予備校の役者、鉄平さんが座っていて、しゃべることにいちいち受けてくれます。やりやすいのか、やりにくいのか???
まあ、1曲目はやりにくかったと思いますが、2曲目からは緊張も解けて集中します。
台湾や中国の曲を弾いてくれました。低音の出る中胡も駆使して。さすがですね。
誠司さんとは一昨年の夏から秋頃、ちょびっと一緒にやってました。その時に音楽の知り合いをたくさん紹介してもらいましたが、皆さん上手い人ばかりです。すごい人脈なのです。

5分の休憩後、僕が無理やり頼み込んでやってもらった沖縄デュオ。

僕も誠司さんも沖縄はあんまり似合わないのですが、ヘビ皮つながりということで。(ちなみに二胡は本革でしたが、僕の三線はビニールでした)
なかなか三線を弾くことがないので、あんまり上手く弾けませんでしたが、今回は楽譜を読めるようになりました。それだけでもやってよかった、てなもんです。
「花」「童神」「涙そうそう」の3曲をやりました。りんけんバンドもやりたかったんだけど、これはまた後の機会に。

最後はバナナンボ。

去年の超人予備校本公演の開演前音楽祭でやった曲を中心にして数曲入れ替えて各自の負担を減らそうと思っていたのですが、結局、全8曲中、「おはなしえん」で使ったものも含めると新曲が6曲もありました。仕事に劇団に忙しい、あぼさんは大変やったと思いますが、ちゃんと練習してくれます。彼女の鍵盤ハーモニカは素直な歌い口で、爽やかで良いのです。いつもありがとう。
以下、今回のセットリストです。

「仕事さがし」「生活の柄」(高田渡)
「夜風」(とんちピクルス)
「アメリカの恋人」「海辺の街まで」(ハンバートハンバート)
「ぼくらが旅に出る理由」(小沢健二)
「ヨロコビノウタ」(モンゴル800)
「横顔しか知らない」(ハンバートハンバート)

なかなか、われながら良い選曲ですな。

会場の四貫島PORTでコーヒーを出しているマギさんは最近、結婚されて、奥さんがパンを作っています。
今回は、そのパン(またはキッシュ)とコーヒーも出してくれました。


これが、なかなか美味しいんですね。火曜日と土曜日にやってます。また、食べに来てね。


さて、僕は、もう今週末の4月15日、16日には次のイベントに出ます。今回はバナナンボではなく個人です。西原希蓉美さんの伴奏をします。
毎週、何かに呼んでもらえるってありがたいことです。なむなむ。

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殿村ゆたか劇場  『カウンター』
4月15日(土) 17時/20時
4月16日(日) 16時/18時半
■場所『北新地グリーンフォーク』
■作 演出/平本茜子、■出演/浅雛拓、殿村ゆたか、西原希蓉美、小松一也(g)、セプテンバー酒井 (16日) 芝居30分 音楽30分 
1500円+1ドリンク
予約  https://www.secure-cloud.jp/sf/1489975102UzvfXkbZ
日宝堂島センター
〒530-0003 大阪府大阪市北区堂島1丁目3−9 日宝堂島センター
地図 https://goo.gl/maps/jKGrGxJqEKu

2017年4月7日金曜日

夕暮れ

前回、「生活の柄」について書いたけど、もう一つ、高田渡の曲で好きな曲がある。
「夕暮れ」という曲。これは詩人の黒田三郎が書いた詩を歌えるように少し変えたもの。
まず黒田三郎の書いた詩を見てみよう。

夕暮れ

夕暮れの街で 
僕は見る 
自分の場所からはみ出てしまった 
多くのひとびとを 

夕暮れのビヤホールで 
彼はひとり 
一杯のジョッキをまえに 
斜めに座る 

彼の目が 
この世の誰とも交わらない 
彼は自分の場所をえらぶ 
そうやってたかだか三十分か一時間 

夕暮れのパチンコ屋で 
彼はひとり 
流行歌と騒音の中で 
半身になって立つ 

彼の目が 
鉄のタマだけ見ておればよい 
ひとつの場所を彼はえらぶ 
そうやてったかだか三十分か一時間 

人生の夕暮れが 
その日の夕暮れと 
かさなる 
ほんのひととき 

自分の場所からはみ出てしまった 
ひとびとが 
そこでようやく 

彼の場所を見つけ出す 



なかなかいい感じですね。
これが高田渡の歌では、ちょっと変えられてこうなっています。



夕暮れの街で 
僕は見る 
自分の場所からはみ出てしまった 
多くのひとびとを 

夕暮れのビヤホールで 
ひとり 一杯の
ジョッキをまえに 
斜めに座る 

その目が 
この世の誰とも交わらないところを
えらぶ  そうやってたかだか
三十分か一時間 

雪の降りしきる夕暮れの
ひとり パチンコ屋で 
流行歌の中で 
遠い昔の中で

その目は厚板ガラスの向こうの
銀の月を追いかける
そうやてったかだか三十分か一時間 

たそがれがが その日の夕暮れと 
折り重なるほんのひととき
そうやてったかだか三十分か一時間 

夕暮れの街で 
僕は見る 
自分の場所からはみ出てしまった 
多くのひとびとを 


黒田三郎の原作の方を見てみると、「自分の場所からはみ出てしまった」人は自分が観察している対象の人だということがわかる。2番目から「僕」ではなく「彼」になっているからだ。自分がどこかから見ている「彼」は、自分とどこか似ている寂しさを持った人であって、その人たちへの共感を詠ったものだと思う。

でも、高田渡の方を見てみると、一人称の「僕」が出てくるのは最初と最後だけで、間に歌われる人は他人ではなくて自分みたいだ。(この曲を原作を知らずに聴くと絶対自分のことだと思ってしまうだろう。)自分が、ビヤホールでジョッキの前に斜めに座り、パチンコ屋では厚板ガラスの向こうの銀の月を追いかけるのだ、と思わせる。
自分の持っている寂しさや虚しさをつぶやいているような感じ。

これにメロディをつけたらとんでもなくいい曲になったのだ、と僕は思う。
黒田三郎の視点をちょっと自分よりに変えるだけで、この詩の内容が自分の感情と重ね合わされるというか、切なく、でも淡々としたメロディと歌声で、これは高田渡の曲の中で一番いいんじゃないかな、と思う。

僕はこのことを誰にも言ってなかったのだけれども、一人だけ、「高田渡は『夕暮れ』がいい」といった人を知っている。普段はあまり会わないけれど、一番の友人の一人だと思っている。

2017年4月4日火曜日

生活の柄

「生活の柄」という歌がある。高田渡の代表曲。
この曲を初めて聴いたのは、大工哲弘の「ジンターナショナル」に収録されたもの。

三線で朴訥に歌う。このディスクの中でもすごく光っているところで、1つ目のハイライト部分。それで原曲を調べると高田渡に行き当たった。
歌詞は山之口獏という沖縄出身の現代詩人が書いたものを元に歌いやすくしたもの。

   歩き疲れては
   夜空と陸との 隙間にもぐりこんで
   草に埋れては 寝たのです
   処かまわず寝たのです

   歩き疲れては
   草に埋れて寝たのです
   歩き疲れ
   寝たのですが
   眠れないのです

   近ごろは眠れない
   陸をひいては眠れない
   夜空の下では眠れない
   揺り起されては眠れない

   歩き疲れては
   草に埋れて寝たのです
   歩き疲れ
   寝たのですが
   眠れないのです

   そんな僕の生活の柄が
   夏向きなのでしょうか
   寝たかと思うと 寝たかと思うと
   またも冷気にからかわれて

   秋は
   秋は
   浮浪者のままでは眠れない
   秋は
   秋からは
   浮浪者のままでは眠れない

   歩き疲れては
   夜空と陸との 隙間にもぐりこんで

   草に埋れては 寝たのです

ルンペン(乞食)目線の歌である。
歌謡曲やフォーク、ロックの恋愛中心の歌詞とは全然違う生活の唄。というか人間の唄。

なんか、今まで間違えないようにしてきたいろんなことが、どうでもいいように思われてくる。
かなり気をつけて間違えないようにしてきたことは間違いだったのかもしれない。

もうちょっと自分を見てみよう、という気になった。
大工哲弘のも、高田渡のも、どちらもいいです。ついでにハンバートハンバートもカバーしてます。

10年ぐらい前から、僕のお気に入り。

2017年3月17日金曜日

沖縄

三線を買いに行った20代前半、沖縄音楽ブームがありました。もちろん僕の中だけですよ。そのときから買い集めたCDをざっと見てみよう。

ネーネーズ「IKAWU」
これはメジャーデビュー前のCD。1991年、ディスクアカバナーからリリース。「月ぬ美しゃ」で心を鷲掴みされるぞ。ご注意。メンバーが民謡界出身者のみで構成されている。今はポップス畑の人もいるらしい。というか初期メンバーは1人もいない???
このCD、誰かに貸したまま返ってきてない。貸した誰か、返して〜!











知名定男「島うた」
ネーネーズのプロデューサーである知名定男。今や沖縄民謡界の大御所ですね。70年代に一回売れているらしい。かなり前から人気者だったんですね。実力者は違うね。このディスクは1991年リリース。これもディスクアカバナーから。













知名定男/徳原清文「島や唄遊び」
これは「毛遊び」(もあしびー)という野外宴会をテーマに作られた。昔は砂浜で集まって歌って踊ってたらしい。もちろん酒を飲みながら。歌詞を即興で作って歌い回していくという。1992年、ディスクアカバナーから。






大工哲弘「ウチナージンタ」
那覇市に勤めているという大工哲弘は八重山民謡界の重鎮。このディスクで一気に有名に。オフノートから1994年発売。これは民謡のディスクではなく、明治以降の沖縄で、民謡以外に流行った唄を集めたもの。チンドンの祖先であるジンタを沖縄風の歌詞にしている。また戦後、に本土で流行った「沖縄を返せ」が沖縄人によって歌われるのは、歌詞の意味を沖縄目線に大転換させるメッセージ性の強いものとなっている。ソウルフラワーユニオンとの関係もこのからあったのかな。
未だに思い出してはこのディスクをかけている。名盤です。



大工哲弘「大工哲弘」
自分の名前をタイトルにした八重山民謡集。民謡のCDとは一線を画した内容の濃いものになっている。これを聴いていると酒が飲みたくなってくるぞ。ご注意!
これもオフノートから1995年に発売。大名盤です。













山里勇吉「道うた遊びうた」
大工哲弘の師匠である山里勇吉。八重山民謡のボスである。もうだいぶお歳なので声がかすれがちかな、と初めて山里勇吉を聴いた時は思った。でも、聴いているうちにそれがだんだん良くなってくる。この境地には歳をとらないと行けないのだな、と思わせる凄みを匂わせながらの、この軽さ。すばらしい。1997年、ディスクアカバナーより発売。




ざっと見てきたけど、この他に嘉手苅林昌、普久原恒勇などもいいな。
そうそう、大工哲弘の八重山歌謡全集が出るらしい。

10枚組で15000円(税抜)。これもディスクアカバナーから。
うーん、どうしよう?買うかどうか思案中です。

2017年3月13日月曜日

おはなしえん春編1回目終了しました

おはなしえん春編の第1回目(3月12日)が終わりました。
来ていただいた皆様、ありがとうございました。

今回は、台本が早めに出来ていたにもかかわらず、仕上がりが遅くてハラハラしました。
音楽もほとんど合わせていません。合同稽古の時にやったぐらいです。
出演者の人たちはお仕事が忙しいので、こういう演劇やイベントと掛け持ちするのは、なかなか大変です。いうまでもなく僕だけは相変わらずヒマでしたが。。。


そうそう、この前観に行った、ステージタイガーの「ダイバーシティ」もそういうことをテーマの1つにしていました。ステージタイガーは観たのが初めてだったけど、なかなか泣けますね。また観に行きたいと思います。

あ、仕上がりが遅かった、という話でした。
だいたいみんながセリフを覚えた頃にミツルギさんが役者の動きや、セリフの言い方、歌の感じなどを整えて、グッと面白くなります。役者さんが考えてきた自分の動きも良かったらミツルギさんは何も言わずそのままやらせてますね。割と自由に作ってます。
今回は、それが本番前日になってしまいました。結果的には本番にピークを持ってこれたので正解だったのです。早いうちに仕上がってしまうとそこから細かいところをいじりだしたりして変なことになっていく事もあるのでタイミングが難しいところ。
でも、あせってる劇団員は1人もいなかったな。少ない練習量でもやれるようになってきた、ってことか。

音楽班も合わせがほとんどなかったにもかかわらず、ミツルギさんが出してきた曲の案に、その場で合わせられたりしてテンションが上がった時もありました。それと選曲が大事。みんなが知ってて、なんとなく歌える曲ってのがうまくいくのかも。
なかなか出来るようになってきたねー。
超人予備校って、上手いわけではないのに魅力的。ほんとに不思議。


13:30、15:30の回、両方とも満員になりました。特に15:30の方は、子供らが元気すぎて、途中大変だったかな。でも、朗読の時に「おもろないわー」ってあからさまに言ってた子供も、お芝居で変な(失礼!)動物が登場すると、一気に前のめりに。
「おもしろい〜」って言ってもらえるとやっぱり嬉しいね。
でも、この朗読の面白さは後になって(大人になって)から効いてくるんですよ。たぶん。

次回は同じプログラムで4月22日です。よろしく!

(写真は杉浦さん撮影のものをお借りしました。ありがとうございます。)

2017年3月10日金曜日

三線

20代の頃に手に入れた三線。
ニシキヘビの本革のものは鱗がなんとなく気持ち悪くてビニールの偽革のやつ。当時、普通の楽器屋では売っていなくて、わざわざ沖縄まで買いに行った。お土産やさんで売ってる安いやつより1ランク(ぐらい?)上のちゃんとしたやつ。三線屋では一番安かった。(沖縄は普通の楽器屋の他に三線を専門に扱う三線屋がある。それも結構な数ある。)

三線屋さんでお菓子(アメリカのお菓子でした)をいただきながらいろいろと教えてもらっていると、店にはいろんな人が寄っていく。だいたいは地元の人。その日は民謡コンクールの日だったらしく、みんな、誰がよかった、とか、あんまりよくないね、とか批評していく。だいたい最後には「わしの方が上手いわ」っていう。沖縄は芸能がほんとに染み込んでるね。うらやましい。

パッと見はいいんですが、やっぱり本物と比べるとちょっと違う。でも、カン!とくる感じの音は気に入ってる。本革ものはもうちょっとまろやかな音。

沖縄では三線を持って歩いていると、いろんな人が声をかけてくる。
 「それ、なんですか?」
 「三線です。」
 「弾けるんですか?」
 「いいえ。さっき手に入れたところなので弾けません。」
 「ちょっと見せてください。」
っていうようなやりとりを何回かした。
「それ、なんですか?」って聞いてくるけど、絶対中身は三線だ、って知ってる。なんか喋りたくて仕方ないんでしょうね。こちらもちょっと嬉しい。


ちょっと困ったのは、糸巻きを差し込む穴の開け方がいい加減。神戸に住んでいた頃に新長田に沖縄関連の店が出来た。泡盛やら海ぶどうやら沖縄のものはなんでも手に入る。そこで三線も売ってたので、修理を頼むことにした。しかし、糸巻きが替えられただけで穴はそのまま。まあ、いいか。沖縄やしな。って感じで文句も言わずそのままにしてる。

特に習ったわけでもない三線だけど、なんとなく弾けてる。まあ、弾けてるレベルにはいないのかもしれないけど。
そうそう、沖縄の三線屋さんが言ってた。「こんなん簡単や。誰でも弾けるで!」関西弁ではなかったと思うけど。

三線用の譜面ってのがある。「工工四」と書いて「クンクンシー」と読む。縦書きで、三線の押えるところ(いわゆる勘所ってやつ)を漢字で書いてある。タブ譜みたいなもんかな。一番太い弦の開放(どこも押さえない)が「合」。人差し指で押えるところが「乙」、中指が「老」、真ん中の弦の開放は「四」人差し指が「上」、中指が「中」、小指が「尺」、一番細い弦は開放が「工」、順に「五」、「六」、「七」という感じ。
これがなかなか覚えられないんですよ。

ね?わかりにくでしょ?この漢字の横にカタカナが書かれてるけど、それが歌。メロディはこの楽譜からはわからない。誰かに教えてもらうか、CDを聴くかしかない。

この楽譜の感じって、リュートのドイツタブラチュアに似てる。リュートは和音を弾くからさらに複雑になるね。三線の譜面が読めるようになったら、ドイツタブラチュアもちょっとはやってみるかな。

2017年2月23日木曜日

流動体について

今日はいい日だった。
朝、メールを見ると「ペンギンは空をめざす」の第6話が。今度の「おはなしえん」の演目。それにこれから音楽をつける。わくわくするような仕事。

電車に乗っているときに読んでいる「月刊佐藤純子」。震災の後のことを描いた漫画が載っていて、そのときのいろいろな思いに感動。いつものような、なんでもない事を愛おしく思う内容に感動。

その後CDショップを冷やかしに。

小沢健二ニューシングル「流動体について」。
理科系的なタイトル。なんと19年ぶり。
サイズが昔のドーナツ盤ぐらいのサイズなので、CDなのかアナログなのかが判別しにくい。

ポップと対照的なタイトルにすることでよりポップ感を出すんやろなー、と思いながらCDショップの視聴コーナーで聴いてみた。

途中の間奏のとこまでヘッドホンを離せなかった。涙が出そうだった。間奏のとこにきたので、泣く前にヘッドホンを外し、別の売り場に行った。
しかし数分後にはそこに帰ってきて、もう一度聴いた。最後まで。もう泣きそうだった。というか泣いていた。

何に感動したのだろう?それはまだわからない。視聴コーナーの横に発売日に朝日新聞に掲載されたCD発売の広告と、小沢健二が書いた文章があった。
文を読んで泣いたのは、前はいつだったろう。思い出せない。ひょっとして泣いたことなどなかったのではないか。いやいや泣いたはずだ。でも思い出せない。

泣かそうとして書いた文章ではないと思う。

自分は今、こう思っている。日本の作るものはハイレゾリューションだ。(高解像度だ。)いろんなものがすべすべしている。密度が濃く、荒くない。そういう文化を、遠い昔から、悲惨な戦争の時期をも経て、今も持っている。僕は、その、気の遠くなるような文化の歴史の途中に生まれた。その文化を普通と思って先人の音楽を聴き、自分の音楽を作ってきた。アメリカに住んでいるけれど、それは変わらない。
といったような内容だったと思う。
もし今、手に入るのなら、その新聞広告の記事が欲しい。

泣かそうとしている文章を読んで泣くことはあるが、こんなに泣かそうとしてない文章で泣くのは初めてなのだろうか。音楽と一緒にあるからか。
「流動体」は何を意味するのかが、朧げながらわかる。

なにか、自分の中で消化できないような大きいテーマのような気がする。
今の日本では政治的なことに結びつけようとするけど、その事がちっぽけに思えるような。
もっともっと後ろに引いて物事を見ているような、神の目線のような。

もっともっと大きく広い、なにか。

2017年2月18日土曜日

月刊佐藤純子

年末、本屋をひやかしていると、ある本に目がいった。ちくま文庫から「月刊佐藤純子」という本が発売されている。平積みされているよ。そんなに売れているのか?


手に取って見てみた。漫画だ。
なあんだ。漫画か。と思ってそのときは平積みに戻した。

それから本屋には何度も行ったが、そのときは忘れているが、平積みされているのを見つけると、また手に取ってみる。なんだかどこかで見たような絵であるけど、思い出せない。なんか気になるな。

で、買ってみた。帰りに少し読んでみる。内容は変わったとこもなく日常をそのまま描いている。でも、なんだろう?何回も見たくなる。なぜか昭和感の漂う絵。上手くはなさそうだが、動きは確実にとらえてる。それに、ユルい。



作者の佐藤ジュンコさんは元は大手の本屋に勤めてた。今はイラストレーター。年賀状の返事の代わりに漫画を描いて友人知人に押し渡しするようになり、なんと出版されることに。初版はもう売り切れ。去年からは筑摩書房で文庫化されて、大多数の人の目にふれるようになったらしい。

ネットでも、みんなのミシマガジンの「女のひとり飯」連載中。

ちょっといろいろ読んでみるよ。

2017年2月17日金曜日

女の人は

女の人ってなんで習い事をいっぱいやるんやろ?と思ってた。一度にそんなに多くのことを上手くできるようにはならないのに、と。

最近、考えが変わってきた。習い事が複数あるということは自分の仕事以外に趣味が多いということ。どれか1つがずば抜けてできなくても同時にいろんなことができるのは、実は「豊か」だということなのではないのか。

会社一筋の人は逆に男が多いみたい。会社に入って、その会社がやっている事業に関連のあることや経済のこと、これらに詳しいのはやはり男。でもそれ以外のことは全然知らない。趣味と言ったらゴルフ。まあ、最近は変わってきているのかもしれないですが。

僕は中学時代から弦楽器(弓を使わない方)をやってきた。初めは家にあったウクレレ。次にギター。社会人になってからはリュート。どれも弾き方は似ているし、方向は同じの楽器のような気がする。
それでも弾く音楽は違うのだから、いろんなことを調べなきゃいけない。調べてたら同時にそれ以外の他のことも知るようになってくる。他のことをなんとなく知るようになると、音楽と全然関係ないと思ってたことも、実は関連があることを発見したり、いろんなことが結びついてきて、すべて理解できた!というような体験をすることがある。実際には「すべて理解」ではないのですけど、そのときはそう思う。
これは「豊か」な経験なのだ、と思う。僕はこれがギターを数十年やって、やっと発見したのです。

女の人は、そのことを無意識にわかっているのではないかな、と思うようになってきた。
もともと「豊か」な存在なのですね。女の人は。リスペクトします。

2017年2月15日水曜日

いい音楽は。。。

「いい音楽というのは裏の情報が豊かなんですよね。その音楽が生まれたバックボーンやルーツを、この年になるとより一層強く感じるようになる。自分のオリジナルなんてどうでもいいと思うほどに。だから古い曲をカバーするのが好きなんです。知ってもらいたいんです、こんなにいい曲があるんだよって。」

細野晴臣のインタビューで言ってた言葉。
「いい音楽ってのは裏の情報が豊か」っていうのは本当によくわかるな。その人の音楽からは直接はわからなくても、そういう匂いがあると「いい」と思う。
昔の音楽を調べていると、新曲なんか作らなくてもいいやん、って思うことがよくある。いい音楽は腐るほどあるし、それが発酵して違う旨味を出しているものもすでにある。

ブログに自分の練習した内容をあげている人がよくいる。そんなの読んで人が面白いん?と懐疑的だった。下手に出て控えめに書いているけど、読む方はそうじゃなくて、なんで練習の多さや内容をそんなに自慢すんの?自分はそれを言うことによってちょっと上に出てるんやろ?って思ったり。
でも、こういうこと(いい音楽は裏の情報が豊か)を考えてみるとそれもわかる気がするな。自分はその世界ではまだまだヒヨッコで、昔の楽譜や録音からこうした方が面白いとわかってきた、嬉しい!、みたいなね。それをみんなも知ってほしい、という事ね。

そう、単純に嬉しいんですよね。昔の音楽を調べると。いや、音楽だけでなく他のこともたぶん同じだろう。

それを人に伝えたくなっちゃう。でも、それをグッとこらえて素知らぬふりしとくのがカッコイイなー、と思いたい自分もここにいるのですが。

昔のことを基準にしない人もいるけど僕は信用できないな。
でも、まあ、昔のことを調べるのはほんと面白いんですよ。大抵のことは昔に一度考え抜かれて答えをだしている。その答えが現在に通用するかどうかはわからないけど、こうやって考えた、という道筋もわかる。もう一度自分でやってみることもできるわけです。

皆さんもやってみたらいいですよ。

2017年2月6日月曜日

1965年

1月はこのブログの名前のとおり古楽の話題だけでしたね。僕ってそんなことできるんや、ってちょっと感動してます。古楽って面白いですよね。リュートと合唱の周辺しか聴いていませんがクラシックと違うところが結構ある。即興的なところもあるし、ライブはなかなか面白いもんです。

2月に入って節分のバイトに行きました。それでちょっと懐があったかくなりました。あったかくなったらする事といえば、CD購入でしょう。

今回は2枚。古楽とはちょっと違いますが、1枚目はもうポピュラー界の古楽になってるボブ・ディランの「HIGHWAY 61 REVISITED」。「追憶のハイウェイ」と日本では呼ばれてます。1965年にリリース。
このCD、実は昔に買ってたのですが、ちょっと懐がやばいときに売ってしまってました。そのときはあんまり好きなCDではなかったんでしょうな。でも聴き返すといい内容ですね。オープニングの「Like A Rolling Stone」にはシビれます。何回も聴いてるんですけどねー。やっぱりいい曲。高飛車な(?)上流階級の(?)女が落ちぶれていく様を歌っている。どんな歌詞やねん。落ちぶれて「どんな気がする?」と聞いている。

ノーベル文学賞とってどんな気がする?
貰った本人は結構困ってたみたいやな。ボブ・ディランというキャラクターとしてどう対応するか、ってね。「行けたら行くわ」って言ってた授賞式も欠席。「先約があるんで」って。かっこよすぎるわ。

このCDだけではないけどブルース色が濃い。バックにマイク・ブルームフィールド、アル・クーパーなど有名人多し。今までのフォークとはちょっと変わってきた感じがある。このディスクの前に「BRINGING IT ALL BACK HOME」が出てるけど、それくらいからドラムとベースが導入されてフォークロックと呼ばれ始めてた。音がロックよりになってきている。ビートルズの「ラバーソウル」が同年のリリース。音楽界は明らかに今までとは違ってきている、という空気だったのだろう。1965年は昭和40年。日本では朝永振一郎がノーベル物理学賞、ビール一杯120円、ハガキは5円、オバQが流行って、アメリカはベトナム戦争に突入という時代。

久しぶりに聴いたけどいい曲多い。最後の2曲「JUST LIKE TOM THUMB'S BLUES」「DESOLATION ROW」は名曲。こういうのが昔はわからなかったのかな。

同じ年(1965年)でブルースといえば、マディ・ウォーターズの「THE REAL FOLK BLUES」がリリースされてたらしい。たまたま買った2つのCDが1965年作。

マディ・ウォーターズは買ったの初めて。名前は存じ上げていたのですけど。
なかなかのおっさんブルースっぷりです。ブルースマンらしく鼻の穴から左右に広がっていくヒゲなどグッときますねえ。スケベっぷりがわかるようなジャケットです。
若いときの写真ってないのかな。このCDのジャケットは若いときなのかな?あ、1913年生まれやから、1965年ではもう52歳か!そら、おっさんやな。僕が悪かったよ。

このおっさん、シカゴブルースの親分として有名。「シカゴブルースの父」とかいわれてる。1950年代に南部から黒人がシカゴに移住したことで、シカゴでブルースが流行った。シカゴということでブルースも都会的になった。エレキが導入され、バンド形式になったのもここシカゴだという。ロックのミュージシャンが敬愛するのもわかる。グラミー賞は6回も受賞したらしい。

シカゴブルースではスター的な活躍なのですが、都会的とはいえ、歌はやっぱり泥臭くて素敵。マディウオーター(泥水)というぐらいやし。ギターも上手いぞ。
憂歌団がやってた「Rollin' and Tumblin'」も入ってる。この人の曲だったのか。このアルバムは1947年から1964年までの作品を寄せ集めたもの。アコースティックな音が中心やけど、デルタブルース時代からみると聴きやすくなってる。僕ら日本人がよく知ってるブルースってこんな感じかな。(港町ブルースとか夜霧のブルースとかは違う系譜の日本製ブルースですよ。おまちがえなく。)

1965年、この2枚が同時期に出ていたのは何だか信じられないな。マディはもっと昔に思うし、ディランはもっと新しいような気がする。

2017年1月23日月曜日

ファクシミリ

去年からイギリスのリュート曲に夢中。ちょうどシェイクスピアが生きてた頃のリュート曲。

というのも楽譜あさりが面白い。クラシックギターをやっていたときはあんまり意識しなかったけど、オリジナル楽譜ってのがあるんですね。それは作曲者が初めに出版した楽譜だとか、作曲者が書いた自筆譜とか。あとの時代に誰かが編集していない版がファクシミリで出版されたりしています。
曲を弾く時は第一次資料であるオリジナル楽譜をみときなさいよ、ってことが古楽界では一般的。それを知らないと恥をかくことになるかもよ。ぶるぶる。

弾きたい曲があって、その楽譜を持ってないときにネットで探す。根気が要りますが、出てきますね。

僕が学生時代に習っていたギターの先生は、ヴァイスの曲を弾きたくて、ヨーロッパの図書館(どこか忘れた)に連絡をとったらマイクロフィルムで送ってくれたそうです。図書館は誰にでも門戸を開いていると、先生は感激してましたよ。(それからが大変だった、っていつも言ってました。)
それが今、図書館が持っている蔵書をデータ化(PDFなど)しているのが、簡単に手に入るようになっているのですよ!

僕がやってるルネサンスリュートの世界では、最初の出版譜とともに、作曲者が弟子に教えた時に弟子が持っていた自筆譜(作曲者ではないみたい)もある。そんなものまでデータで手に入る。いい時代ですね。

で、ネットをいろいろ調べたり、友達に教えてもらったりして手に入れました。
「ML Lute Book」と「Margaret Board Lute Book」です。どちらもルネサンスリュートにとっては大事な写本です。



ML Lute Bookより
「John Come Kiss Me Now/作者不詳」


 Margaret Board Lute Bookより
「Solus cum sola/ジョン・ダウランド」

Margaret Board Lute Bookより
「Lachrime/ジョン・ダウランド」






手に入れたのはいいのですが、有名な写本ってことだけしか僕にはわかりません。わからないのに講習会に持っていって弾くなよ、って怒られそうですが。。。
どちらも手で書いたリュートのタブタチュア譜です。もう見ているだけでよだれが。。。
Margaret Board Lute Bookには、なんとダウランド本人の筆跡と思われる箇所もあるそうです。

この写本に関わった人物の名前は伝わっています。
John SturtさんとMargaret Boardさん。
Johnさんは作曲家かな?Margaret Board Lute Bookに確か名前が載っている。Margaretさんはダウランドの弟子???

あと「The Folger 'Dowland' Manuscript」も欲しいんだよなー。なんとなくホームページは見つかったのですが、そこから探す方法がわからない。
やっぱり出版されてるのを買おうかなー。英国リュート協会から出てるんよね、たしか。

2017年1月13日金曜日

マドリガーレ

なんかとっつきにくそうなイメージのあるマドリガーレ。中世のじゃなくて、後期ルネサンス期に発達した基本的に合唱なんですが、割とややこしい感じ。でも数年前から積極的に聴いています。


前にもブログで書いた、ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレの演奏するマレンツィオの5声のマドリガーレ第1集を買ったあたりから、割といいなと思い始めました。
(写真左 マドリガーレ第1集/マレンツィオ)

それまでも買ってなかったことはないのですが、モンテヴェルディのマドリガーレ集ぐらいかな。コンチェルト・イタリアーノの演奏のものから、途中からラ・ヴェネクシアーナのやつを順番に揃えるでもなく、適当に選んで買ってた。2、4、5、6、8集とルーリーの抜粋版を持ってる。第8集(1638年出版)ぐらいになると合唱部分が少なくなってソロの部分がやたら長かったりするし、泣かせのメロディだったり、いろいろと変わってきたのがわかる。
今、飛ぶ鳥も落とす勢いの人気グループ、ラ・ヴェネクシアーナはもともとコンチェルト・イタリアーノにいた人達だったそうな。リーダーのアレッサンドリーニと喧嘩したのか暖簾分けかは知らないけど、クラウディオ・カヴィーナを中心にした合唱中心のグループとして成功している。
(写真右 マドリガーレ第8集/モンテヴェルディ)







で、今回買ったのは次の2枚。


「マドリガーレ第3集」
(ジェズアルド)
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ


「マドリガーレ第5集」
(マレンツィオ)
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ














どれもスペインのグロッサというレーベルから出ている。
昔、リュートを弾き始めた頃(1996年ぐらい)にホセ・ミゲル・モレーノのリュートやギターやヴィウエラのディスクを買いあさっていたな。もう今はあんまり聴かないけど。それもこのグロッサレーベル。このレーベル、結構気に入ってます。

ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレは、コンチェルト・イタリアーノとラ・ヴェネクシアーナで活躍した精鋭メンバーとのこと。2008年から活動している。ほんとに最近のグループ。

ジェズアルドはイタリアの貴族で、嫁さんの浮気現場に乗り込んで二人とも殺したという事件で有名。もともと鬱気質で暗い感じの人だったという。そういう人だからなのか、音楽は美しい。輝かしいハーモニーも次の瞬間には消され暗い闇に落ち込んでしまう、でもそれゆえに輝きが美しく感じられる。ダウランドもそんな感じがするけど、ちょっと印象が違うかな。

一方、マレンツィオは華やか。後期ルネサンスの最後の輝きか。当時は非常に人気のあった作曲家だったらしい。これもジェズアルドに負けず綺麗な音楽。
第1集に入っている「Liquid Pearl」という曲、テルツィがリュートタブラチュアにおこしたものを持ってるけどまったく歯が立たない。一度弾いてみたいけど2重奏やしな。誰かやらんかな。

マレンツィオが亡くなって11年後の1610年にはモンテヴェルディのヴェスプロが出版される。もうバロック初期の時代。
こう見ると、昔の音楽の流行りも今と同じように速かったみたい。

2017年1月10日火曜日

古楽講習会 in 神戸

年始にはおなじみ、太郎さんの古楽講習会に行ってきました。今回は「舞曲」を中心に。
会場は珍しく神戸。神戸といっても神戸駅よりさらに西に行った兵庫駅からすぐ近くの兵庫勤労市民センター。
昔、この近所に住んでいた。まわりに居酒屋が多く、柳原えびす神社も近くにある。9日は宵えびすということで、人でごった返していましたよ。

今回はダンス講師として谷田さんを迎えて、ルネサンスダンスのステップを幾つか教えて貰った。踊るのは苦手だが、やってみると感覚がわかるね。
普通は男女ペアでやることが多く、お互いをアピールしあったりする。そのときに、この人は相手を気遣える人や、とか、こいつはそっけないやつや、みたいに相手がどんな人なのかが分かったという。

谷田さんはピアノやチェンバロも弾いていて、音楽とダンスの両方に通じているとの事。太郎先生のいう事をさらりとやって見せてくれる。
音楽の個人レッスンでは講習生の舞曲にダンスを即興でつけてくれるので、どのように音楽をとらえて踊るのかが目で見てわかった。
何がわかったのかはっきりいえないけど、ダンスを見る前と見た後で楽器の弾き方が変わるぐらい、いろんな事がわかってくる。
もっと大きなフレーズ単位で弾いてみると案外まとまったり、弾いているこちらも乗せられてしまったり。

今のダンスのレッスンはCDやテープをかけてやるので、同じぐらいのテンポにしないと踊れない人もいるみたい。でも昔はCDなんてないから生身のミュージシャンを呼んできて踊るから、お互いがうまくできるようにテンポやノリなどを瞬時に調整してたという。これってコミュニケーションっていいますね。
今回のテーマは舞曲ですが、裏に隠されている大事なテーマであったと思います。

あと、楽器のセッションの時間には大物ゲストが2人も来ていました。
クラシックギターの増井さん、古典フルートの長谷場さん。増井さんはなんとパノルモ持参。(パノルモというのは19世紀ギターの名器)
打ち上げでいい話をしてくれました。
・いいギター(当然値段は高い)を持つのはいいことだ
・自分のレベルより上の楽器を持つとよい
・いいギターは自分の不調のときに助けてくれる
・人から教えられないものを楽器から教わる
など。
こちらは楽器とのコミュニケーションのお話でした。

いつものことながら講習会やその後の宴会では、いろんなことを知ることができれば嬉しいし、でも自分が何も知らないことも同時にわかってくるので、謙虚でいる事も忘れないようにしようと思うのです。

楽しい1日でした。(写真撮るの忘れた。。。)

2017年1月8日日曜日

オケゲム

あけましておめでとうございまする。
あ、もう年が明けてだいぶ経つのですね。ようやっと重い腰を上げたところです。

といっても年始からよく飲みに行ってます。
3日は木津市場の「はっとりあん」で宴会。5日は去年に「物語の、うつわ」に出た人の宴会、7日は劇団超人予備校の「あしたは全力モンキー」の精算会&新年会。
もう、飲みすぎるわー。といいながら、今年はすでに2日も休肝日があったのですよ。飲みすぎた次の日は飲まないってことなんですよね。

久しぶりにCDを買いに行ってきました。
で、ゲットしたものは、
ロンドン中世アンサンブル「オケゲム世俗音楽全集」
(ディレクター:ピーター・デイヴィス/ティモシー・デイヴィス)

1981年録音。
このグループ、だいぶ前にデュファイの世俗音楽全集(5枚組)を買って、非常に良かったのです。

オケゲムはデュファイより10年後輩。どちらも15世紀の初期ルネサンスを代表する作曲家。15世紀から16世紀にかけてのルネサンス音楽は、まだ調性らしきものも出て来ないし、僕らがよく聴いているダウランドなどの時代の音楽とは違う。
ダウランド時代の音楽は楽譜を見るとなんとなく読めるが、この時代のは楽譜も読みにくい。というか、ちょっと勉強しないと読めないところが多い。
聴いた感じでは違和感はないけど、音楽的な習慣は全然違うんですね。

しかし、この「ロンドン中世アンサンブル」というグループ、ディレクターのピーター・デイヴィス/ティモシー・デイヴィス兄弟って知らんかったんやけど、今どうしてるのかな?全然名前を見ない。メンバーには今活躍している人の名前を見かけるのに。
過去の人になってしまっているのか?
録音を聴くかぎりでは、もっと聴きたい、と思わせるものばかりなのに。

オケゲムといえば、昔よく聴いた「レクイエム」(アンサンブル・オルガヌム)が有名盤ですね。

アンサンブル・オルガヌムはマルセル・ペレス率いるフランスの合唱グループ。誰でも知っているものには興味はないらしく、10世紀より前の聖歌をほじくり出して来て録音している。基本、男性歌手だけです。高い声部に少年を起用している。
このグループで有名なのはこの盤と、アンサンブル・クレマンジャヌカンと一緒に録音したジョスカンのミサ曲。キワモノの2グループが録音したことで有名です。
ロンドン中世アンサンブルと比べると個性的すぎますが、こちらも好きですね。