2017年3月17日金曜日

沖縄

三線を買いに行った20代前半、沖縄音楽ブームがありました。もちろん僕の中だけですよ。そのときから買い集めたCDをざっと見てみよう。

ネーネーズ「IKAWU」
これはメジャーデビュー前のCD。1991年、ディスクアカバナーからリリース。「月ぬ美しゃ」で心を鷲掴みされるぞ。ご注意。メンバーが民謡界出身者のみで構成されている。今はポップス畑の人もいるらしい。というか初期メンバーは1人もいない???
このCD、誰かに貸したまま返ってきてない。貸した誰か、返して〜!











知名定男「島うた」
ネーネーズのプロデューサーである知名定男。今や沖縄民謡界の大御所ですね。70年代に一回売れているらしい。かなり前から人気者だったんですね。実力者は違うね。このディスクは1991年リリース。これもディスクアカバナーから。













知名定男/徳原清文「島や唄遊び」
これは「毛遊び」(もあしびー)という野外宴会をテーマに作られた。昔は砂浜で集まって歌って踊ってたらしい。もちろん酒を飲みながら。歌詞を即興で作って歌い回していくという。1992年、ディスクアカバナーから。






大工哲弘「ウチナージンタ」
那覇市に勤めているという大工哲弘は八重山民謡界の重鎮。このディスクで一気に有名に。オフノートから1994年発売。これは民謡のディスクではなく、明治以降の沖縄で、民謡以外に流行った唄を集めたもの。チンドンの祖先であるジンタを沖縄風の歌詞にしている。また戦後、に本土で流行った「沖縄を返せ」が沖縄人によって歌われるのは、歌詞の意味を沖縄目線に大転換させるメッセージ性の強いものとなっている。ソウルフラワーユニオンとの関係もこのからあったのかな。
未だに思い出してはこのディスクをかけている。名盤です。



大工哲弘「大工哲弘」
自分の名前をタイトルにした八重山民謡集。民謡のCDとは一線を画した内容の濃いものになっている。これを聴いていると酒が飲みたくなってくるぞ。ご注意!
これもオフノートから1995年に発売。大名盤です。













山里勇吉「道うた遊びうた」
大工哲弘の師匠である山里勇吉。八重山民謡のボスである。もうだいぶお歳なので声がかすれがちかな、と初めて山里勇吉を聴いた時は思った。でも、聴いているうちにそれがだんだん良くなってくる。この境地には歳をとらないと行けないのだな、と思わせる凄みを匂わせながらの、この軽さ。すばらしい。1997年、ディスクアカバナーより発売。




ざっと見てきたけど、この他に嘉手苅林昌、普久原恒勇などもいいな。
そうそう、大工哲弘の八重山歌謡全集が出るらしい。

10枚組で15000円(税抜)。これもディスクアカバナーから。
うーん、どうしよう?買うかどうか思案中です。

2017年3月13日月曜日

おはなしえん春編1回目終了しました

おはなしえん春編の第1回目(3月12日)が終わりました。
来ていただいた皆様、ありがとうございました。

今回は、台本が早めに出来ていたにもかかわらず、仕上がりが遅くてハラハラしました。
音楽もほとんど合わせていません。合同稽古の時にやったぐらいです。
出演者の人たちはお仕事が忙しいので、こういう演劇やイベントと掛け持ちするのは、なかなか大変です。いうまでもなく僕だけは相変わらずヒマでしたが。。。


そうそう、この前観に行った、ステージタイガーの「ダイバーシティ」もそういうことをテーマの1つにしていました。ステージタイガーは観たのが初めてだったけど、なかなか泣けますね。また観に行きたいと思います。

あ、仕上がりが遅かった、という話でした。
だいたいみんながセリフを覚えた頃にミツルギさんが役者の動きや、セリフの言い方、歌の感じなどを整えて、グッと面白くなります。役者さんが考えてきた自分の動きも良かったらミツルギさんは何も言わずそのままやらせてますね。割と自由に作ってます。
今回は、それが本番前日になってしまいました。結果的には本番にピークを持ってこれたので正解だったのです。早いうちに仕上がってしまうとそこから細かいところをいじりだしたりして変なことになっていく事もあるのでタイミングが難しいところ。
でも、あせってる劇団員は1人もいなかったな。少ない練習量でもやれるようになってきた、ってことか。

音楽班も合わせがほとんどなかったにもかかわらず、ミツルギさんが出してきた曲の案に、その場で合わせられたりしてテンションが上がった時もありました。それと選曲が大事。みんなが知ってて、なんとなく歌える曲ってのがうまくいくのかも。
なかなか出来るようになってきたねー。
超人予備校って、上手いわけではないのに魅力的。ほんとに不思議。


13:30、15:30の回、両方とも満員になりました。特に15:30の方は、子供らが元気すぎて、途中大変だったかな。でも、朗読の時に「おもろないわー」ってあからさまに言ってた子供も、お芝居で変な(失礼!)動物が登場すると、一気に前のめりに。
「おもしろい〜」って言ってもらえるとやっぱり嬉しいね。
でも、この朗読の面白さは後になって(大人になって)から効いてくるんですよ。たぶん。

次回は同じプログラムで4月22日です。よろしく!

(写真は杉浦さん撮影のものをお借りしました。ありがとうございます。)

2017年3月10日金曜日

三線

20代の頃に手に入れた三線。
ニシキヘビの本革のものは鱗がなんとなく気持ち悪くてビニールの偽革のやつ。当時、普通の楽器屋では売っていなくて、わざわざ沖縄まで買いに行った。お土産やさんで売ってる安いやつより1ランク(ぐらい?)上のちゃんとしたやつ。三線屋では一番安かった。(沖縄は普通の楽器屋の他に三線を専門に扱う三線屋がある。それも結構な数ある。)

三線屋さんでお菓子(アメリカのお菓子でした)をいただきながらいろいろと教えてもらっていると、店にはいろんな人が寄っていく。だいたいは地元の人。その日は民謡コンクールの日だったらしく、みんな、誰がよかった、とか、あんまりよくないね、とか批評していく。だいたい最後には「わしの方が上手いわ」っていう。沖縄は芸能がほんとに染み込んでるね。うらやましい。

パッと見はいいんですが、やっぱり本物と比べるとちょっと違う。でも、カン!とくる感じの音は気に入ってる。本革ものはもうちょっとまろやかな音。

沖縄では三線を持って歩いていると、いろんな人が声をかけてくる。
 「それ、なんですか?」
 「三線です。」
 「弾けるんですか?」
 「いいえ。さっき手に入れたところなので弾けません。」
 「ちょっと見せてください。」
っていうようなやりとりを何回かした。
「それ、なんですか?」って聞いてくるけど、絶対中身は三線だ、って知ってる。なんか喋りたくて仕方ないんでしょうね。こちらもちょっと嬉しい。


ちょっと困ったのは、糸巻きを差し込む穴の開け方がいい加減。神戸に住んでいた頃に新長田に沖縄関連の店が出来た。泡盛やら海ぶどうやら沖縄のものはなんでも手に入る。そこで三線も売ってたので、修理を頼むことにした。しかし、糸巻きが替えられただけで穴はそのまま。まあ、いいか。沖縄やしな。って感じで文句も言わずそのままにしてる。

特に習ったわけでもない三線だけど、なんとなく弾けてる。まあ、弾けてるレベルにはいないのかもしれないけど。
そうそう、沖縄の三線屋さんが言ってた。「こんなん簡単や。誰でも弾けるで!」関西弁ではなかったと思うけど。

三線用の譜面ってのがある。「工工四」と書いて「クンクンシー」と読む。縦書きで、三線の押えるところ(いわゆる勘所ってやつ)を漢字で書いてある。タブ譜みたいなもんかな。一番太い弦の開放(どこも押さえない)が「合」。人差し指で押えるところが「乙」、中指が「老」、真ん中の弦の開放は「四」人差し指が「上」、中指が「中」、小指が「尺」、一番細い弦は開放が「工」、順に「五」、「六」、「七」という感じ。
これがなかなか覚えられないんですよ。

ね?わかりにくでしょ?この漢字の横にカタカナが書かれてるけど、それが歌。メロディはこの楽譜からはわからない。誰かに教えてもらうか、CDを聴くかしかない。

この楽譜の感じって、リュートのドイツタブラチュアに似てる。リュートは和音を弾くからさらに複雑になるね。三線の譜面が読めるようになったら、ドイツタブラチュアもちょっとはやってみるかな。