2018年3月9日金曜日

宮廷人

「メディチ家」を読み進めてると、カスティリオーネの「宮廷人」(IL LIBRO DEL CORTEGIANO  1528年ヴェネツィアで出版)という本の話が出てきた。その本の中にジュリアーノ(ヌムール公)が完璧な宮廷人として書かれているという。ジュリアーノが亡命中、ウルビーノの宮廷に招かれたことがあって、その時に会っていたらしい。

ジュリアーノはロレンツォ・イル・マニフィコの三男。
かなりの男前ですな。カメラ目線(画家目線か?)。
着てる服も前時代のコジモやロレンツォと違っておしゃれになってる。赤い服はやっぱり着てるけど丸首ではなくてちょっと前が開いている。帽子も斜めにかぶってみたりなんかしちゃったりして。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を注文したのは彼だと言われている。

ロレンツォは、長男ピエロは「愚か者」、次男ジョバンニは「賢い」、三男ジュリアーノは「心優しい」と言っていたという。


愚か者のピエロの顔も結構いい感じ。アホっぽい。(失礼!)
まあ、愛嬌のある顔してるよね。冗談ばっかり言いながらも(※知らんけど)権力好きだったみたいです。
(※冗談ばっかり言ってたというのは、このお笑い芸人風の風貌からの僕の想像です。そんなこと書いた本は一切ありません。)

でも政治はあんまり得意ではなかったようで、フィレンツェを追い出されます。





で、フィレンツェを取り戻すのが次男ジョバンニ。やっぱり賢いってことか。
賢いついでにローマ教皇(レオ10世)にまでなっている。

恰幅よさげでちょっと偉そう。













で、カスティリオーネの「宮廷人」、たしかそんなCD持ってたよなー、と思って探してみたところ、ありました。

「CASTIGLIONE  IL LIBRO DEL CORTEGIANO」Doulce Memoire
タイトルもそのまま。
CDジャケットはカメラ目線(画家目線)のカスティリオーネ。
演奏はドゥルス・メモワール。このグループ、全然知らなかったけどルネサンス音楽では有名なのかな?
リュートはパスカル・ボケ。この人はリュート弾きなら知ってる。
「Doulce Memoire」ってピエール・サンドランの「甘い思い出」ですよね。乙女チックなグループ名です。

オッタヴィアーノ・ペトルッチの出版したいろんな曲集からの曲が多い。スピナチーノの「Intabulatura de Lauto Libro Primo」もペトルッチ出版やったんや。

買った時はたぶんピンときてなかったな。知識をちょっとでも入れたら全然聴き方が変わりましたね。今、聴き返してみるとすごくいい感じ。

しばらく寝る時に聴くかな。

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